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一度かけたレモンは元には戻らない 「カルテット」



ドラマ、「カルテット」の1話を観ていたら、
から揚げ食べたくなって思わず作って食べてしまった。
はい、もちろん、レモンはたくさん用意しました・・(謎笑)

もともとドラマを観る習慣がないので、
これもたまたまこのドラマの前の「逃げ恥」にまんまとハマっていたので
その最終回の予告で知った・・という、龍平さんが!演奏!ヤバい(笑)
という相変わらずのミーハーなノリだけで観はじめたという感じで
「逃げ恥」も横浜ロケだよと知って、なんとなく観てみたら
横浜はこれって場所はたいしてロケしていなかった感じだけど
様々な社会的問題をコメディにした感じがなかなか面白くて、
後追いで観ていたという感じで・・

しかし、この「カルテット」、めちゃくちゃ面白かった。
セリフがあまりにも作家的でリアリティの欠片もないのだけれど、
逆にその作りこんで考えられている感じがとても気に入ったし
映画的な行間のある雰囲気もありで、映像も音楽も素敵だし
ひさしぶりに何かをしながらというよりも、このドラマの紡ぎ出す世界に
じっくり浸って観てしまった、という感じ。EDもカッコイイ。
録画して保存して何度も観たくなる作品。
とにかく何より主役の4人がとても魅力的でやりとりが面白いし
それぞれ演奏をする時の仕草が臨場感があって呼吸まで聴こえてきそう。

カルテットといえば映画『25年目の弦楽四重奏』で
今は亡き大好きだったフィリップ・シーモア・ホフマンさんが
第二バイオリンを担当するロバートという人物を演じていて、
いつも変わったキャラを演じることが多かったフィリップの中では
第二というポジションに実は内心不満を持ちながらも、
バランスを保つために受け入れていたという等身大の人物を演じていて、
とてもチャーミングだったしカルテットの世界はよくわからなかったけど
そういう葛藤があるのか、と、新鮮だったことを思い出した。
このドラマでいうと、第二バイオリンは龍平さんなのだろうか?
松さんが第一だよね、きっと・・と思って公式ページの人物相関図を閲覧してみたら・・
まさにそうだった!→カルテット|人物相関図|TBSテレビ
いやん、龍平さん、めっちゃ楽しみな役柄じゃないですか!

で、とりあえず2話まで観ていて、1話のから揚げといい
2話のブイヤベース越しの餃子(謎笑)とか、寒いベランダでのサッポロ一番とか
ある意味、飯テロドラマでもあるかもしれず
毎回、どんな飯が登場するのかも食いしんぼうにはたまりません(笑)
そんな中での、から揚げ。
4人でから揚げを作って食べる時に
別府くん(龍平さん)とすずめちゃん(満島さん)がお皿の上の
全部のから揚げにレモンをかけてしまう。
それを観た家森さん(高橋さん)がなんでレモンかけているのかと
人それぞれだし、カリカリ度が減るしと色々つっこむ彼に
別府くんとすずめちゃんが、レモンかけたほうが美味しいけど
レモンぐらいで怒らないでくださいとなり・・
その時に、ポソリと真紀(巻)さん(松さん)が言う
「レモンぐらいってことはないと思うんけど、今大事なのはそこじゃなくて
 どうしてレモンをかける前に聞かなかったんですか?」というのが
後後の伏線になっているところが、なるほどねとなる。
と同時に、ふと、昨年観た舞台「アルカディア」でのトマシナ(趣里さん)と
セプティマス(井上さん)のセリフが鮮明に蘇る。

「ライスプディングにジャムをひと匙いれてかき混ぜると
 流星みたいに赤い尾を引く。でも逆にかき混ぜてもジャムは元に戻らない。
 どんどんピンク色になっていく。変だと思わない?」

「思います、混沌から混沌が生まれ 更に混沌になって完全なピンク色になる。
 もう、それ以上は変わらないし変えられない」

レモンのこともライスプディングと似ていると思った。
その後、真紀さんが言う、一度かけてしまったレモンは戻らないということ。
人生も後戻りが出来ないということ。
時間は戻らないし、やってしまったことをなかったことには出来ない。
それにしても巻 真紀さんの存在が謎チックでいいなあ。
そもそも、まきまきと苗字と名がまぎらわしいし(笑)
声が小さいけど、なかなかシビアというか物事から目をそらさない厳しさが真摯でいい。
すでに五年前から余命9ヶ月(笑)のインチキだけどどこか憎めない
老ピアニスト(イッセー尾形さん)に対しての対応とか、アリとキリギリスの話とか。

「音楽で食べていきたいっていうけど、もう答え出てると思うんです。
 ワタシたちは好きなことで生きていける人にはなれなかったんです。
 好きな事を仕事にできなかった人は決めなきゃいけない、
 趣味にするのか、まだ夢にするのか」

そうだよね、そうだ・・と、グっときたし、こういうの好き。

動画で1週間限定公開のED。カッコイイ。


毎週、楽しみです。

カテゴリー:ドラマ感想雑記

Author.ガオ
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★飲喰雑記2012.4.9まではコチラ

 

私立探偵 濱マイクシリーズ BOX
映画三部作。
1作目「我が人生最悪の時」
モノクロ。哀しき友情。
日活映画の香り。
この玩具は閉まっておきなよって
ヤンのお腹をポンと叩くマイクの手が
人柄を表していて好きだなぁ。

2作目「遥かな時代の階段を」
ちょっと「エデンの東」のような
マイクの世界。

3作目「罠」
マイクとミッキー。
明と暗。太陽と月。これまた哀し。
不器用なマイクが恋する姿も良し。

「私立探偵 濱マイク」テレビドラマ版
テレビドラマ版濱マイク。
全話フィルム撮りで全話違う監督だから
キャラは一貫しているものの
各回の個性が強くある。
ドラマというより短編映画のよう。
毎回流れるオープニングの
「くちばしにチェリー」
(EGO-WRAPPIN')や、
YOUさんの予告などかつての
日テレドラマの傷天や探偵物語などを
彷彿させ毎週楽しみでした。

第1話「31→1の寓話」
緒方明監督作。
ちょっとマイクの服が
気合い入りすぎていて違和感(笑)
なかなか凝った話で面白い。
マニュアル通りに生きる哀しさ。
戦っている香川さん切ない。 野毛に
金ちゃんのお墓探しに行こう(謎笑)

第2話「歌姫」
前田良輔監督作。
横浜下町色全開で
このドラマの回のロケ嬉し。
磯村屋とかに焼きソバ
食べに行っちゃったもん(笑)
あの狭い路地も探しちゃった。

第3話「どこまでも遠くへ」
萩生田宏治監督作。
自分が生きている意味。
「ちゃんともっているよ」と
ハートをポンっとたたくマイクが優しい。
あきらかにメリーさんだよねという役柄で
岸田今日子さんが黄金町駅近の橋で
登場してくれるのが嬉しかった。

第4話「サクラサクヒ」
行定勲監督作。
この回が一番映画の濱マイクを
彷彿させる。話の軸になるのは
丈治とメイホアなんだけど
坂道の階段みたいなとこで
寝ころんで待っているマイクとか
横浜港の税関で情報を聞くとことか
二人組の刑事とのやりとりとか
あぁ、これがマイクだ~って感じです。
行定監督は映画版の時に助監督でした。
マイクとは縁が深いです。

第5話「花」
須永秀明監督作。
偽物マイクが出てきたり大阪に行ったり
マイクが黄金劇場でバイトしたり(笑)
ゴタゴタしている中でリストラ問題
独りぼっちの子供・・(泣)
子供の時の思い出がないから
子供にどう接していいのか
わからないというマイクに共感。
そういえば星野君・・・・いた?(謎)

第6話「名前のない森」
青山真治監督作。
ちょっと異色なマイクの世界感
いい意味でぶっ壊してくれていて
斬新で面白い。そうして、
「濱マイク」が「濱マイク」で
いたくなくなるというのは、実は
映画版の頃から伏線として
静かにあると思います。

第7話「私生活」
岩松了監督作。
岩松さんって器用な方なんだなぁ。
役者さんとしても劇作家としても
監督としてもなんでもこなしてしまう。
この回は野毛のパチンコ交換所で
マイクに情報をくれる謎の女サキが中心。
でも相変わらず謎の女です(笑)
赤いワンピースが華やかな
「誰も得はしないわ」というラストが好き。

第8話「時よとまれ、君は美しい」
石井聰亙監督作。
古風だけれど名作。
石井ワールドのロックな世界観。
自白剤の伏線。
意識が朦朧としている中での
声にならないくらいの
マイクの告白。 美しくて
哀しいラストに思わず涙・・。

第9話
「ミスター・ニッポン21世紀の男」
中島哲也監督作。
ぶっ飛んでます。アホです(笑)
中島ワールド全開です。
マイクとタダシの友情にもホロリ。
鑑別所で「立てよ、タダシ」と
言った時のマイクと同じように
都橋商店街でのラストでも
「立てよ、タダシ」といったマイク。
どんなに時が流れていても
ハートは一筋。 どこまでも
友達を見捨てないのだ。

第10話「1分間700円」
竹内スグル監督作。
クールです。この回のマイクは
ファッションのせいかな、どこか
『トゥルーロマンス』の時の
スレーター演じるクラレンスみたいで
やんちゃでカッコイイ雰囲気なのよねぇ。
しかし、ほんとに殺し屋の浅野さんが
ハマりすぎです。赦される意味を迷い
命を粗末にする独りの人間を
なんとかしてすくいたいと思う
命が消えそうな人間とのやりとりは
切ない感じです。ラストもクール。

第11話「女と男、男と女」
アレックス・コックス監督作。
マカロニウエスタンですよ、横浜で(笑)
おまけにミルクのエピソードまで。
色々盛り沢山なのに最後には
カラスでまとめちゃう
アレックス・コックス監督ステキです。
ってか、もう航海していない船で
どこへ行く?田口トモロヲさん(笑)

第12話 「ビターズエンド」
利重剛監督作。
最終回らしい最終回。
レギュラーメンバーが全員で
横浜鑑別所の歌を合唱する場面が
なんだか、すごく好きだった。
Bを演じたSIONさんは最高だった。
マイクを演じた永瀬さんの
どんな時も本気の思いが
ドカンと伝わってくる
迫真の演技に胸打たれる。
ラストに流れる「通報されても」
マイクのモノローグ。涙、涙。
利重監督の世界は温度があるね。




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