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観劇、生で観たもの、映像で観たもの

そういえば今年は何を観に行ったのだろうとメモを辿ってみれば
初めに観たのが平幹二朗さんの「王女メディア」だった。
彼のお芝居を生で観るのは後にも先にもそれが初めてだったから
まさか、自分にとって最初で最後の平さんになるとは夢にも思わなかった。。
どこまでも淀みなく届く声と大胆でいて繊細な演技。
ちょっとした仕草でさえ遠くの席まで伝わってくる。
完璧な舞台を終えた後のカテコでのチャーミングさも魅力的で・・・
今年は、平らさんが逝ってしまい、蜷川さんも逝ってしまって、
寂しくなりました。

それにしても・・どんどんチケット代が値上がるので、
今までもそんなに観に行けてなかったけれど
更に来年はそんなに観に行けないかもしれないなあ。
そんな感じで、演劇が好きといいながら
ほんのちょこっとしか観ていないけれど心に残ったものとか彼是。


☆劇場に足を運んで観てきたもの
王女メディア
JAM TOWN
ETERNAL CHIKAMATSU
スポーツ劇
アルカディア
夢の劇 ドリーム・プレイ
浮標
マハゴニー市の興亡
るつぼ

やっぱり、今こうして振り返って強烈に思い出すのは
地点の「スポーツ劇」と葛河思潮社「浮標」なんですよね。
好みもあるのだろうけれど個人的には
この二作品だけが別格という感じです。
長塚さんの熱い思いが伝わってくる正統派な「浮標」
三浦さんの魔術にすっぽりハマってしまう「スポーツ劇」
正反対なのに、どちらももんのすごく大好きです。
「スポーツ劇」はさっぱりわかんないのに観入ってしまって
クセになる感じがたまらなくて、演劇の自由さを再確認させてくれるものだったし
「浮標」はそれまで観てきたものがすべてぶっとぶくらいの感動。
濃密すぎる4時間という忘れられない体験だった。
そして、今年色々観て、ちと反省したのは
好きな俳優さんが出ているという理由だけで
チケットを2枚以上買うのは止めなければいけないということ(謎笑)
正直、今年はチケット代が高いわりには内容はイマイチというのもあり、
また期待していた演技や演出もガッカリするものも多少あったりで
警戒心がとても強くなりました。その1枚、別のものを観ていたら
しあわせだったかもしれないのに、というね。
もちろん、観てみなきゃわからないギャンブルのようなものだけれど
とりあえず、同じものを最初から何枚も買うのはやめる。
貧乏なのに、そんなことしちゃダメだ、
こんなことしていたら心も財布もすさむ(苦笑)


☆映像で記録されていたものを観たもの

さいたまネクストシアター
「蒼白の少年少女たちによるハムレット」
作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:蜷川幸雄
訳:河合祥一郎
出演:浅場万矢、浦野真介、大橋一輝、川口覚、熊澤さえか、小久保寿人、
    佐々木美奈、周本えりか、 鈴木彰紀、朕紗友、手打隆盛、土井睦月子、
    隼太、深谷美歩、堀源起、松田慎也、茂手木桜子、 露敏、内田健司、
    内田真莉奈、岡部恭子、長内映里香、河内耕史、白川美波、高橋クレア、
    高山皓伍、平山遼、何嘉晃、吉武遥、中西晶
    こまどり姉妹(特別出演)
感想:囲んである舞台の板が透明で、その下での演技も観ることが出来る仕掛けになっていて
   映像からでもその面白さが伝わってきた。若い人達が素晴らしくてヒリヒリする。
   突然のこまどり姉妹さん登場は深い意味は良く分からないけれど、
   とりあえず、スゴイというヘンテコな気持ちになりました(笑)
   でも、存在感半端ないです、うん。

NODA・MAP第20回公演
「逆鱗」
作・演出: 野田秀樹
出演:松たか子、瑛太、井上真央、阿部サダヲ、
    池田成志、満島真之介、銀粉蝶、野田秀樹 他
感想:うわぁ、生で観たかったなあ。これは、すごいねぇ。
    人魚の意味がわかった時のやりきれない悲痛。
    ダメだとはわかっているのに、突き進んでしまう怖さ。
    松さんの声が忘れられず。しばらく画面をながめていた。

NODA・MAP第19回公演
「エッグ」
作・演出: 野田秀樹
出演:妻夫木聡、深津絵里、仲村トオル、秋山菜津子、
    大倉孝二、藤井隆、野田秀樹、橋爪功 他
感想:これもすごかった。歴史の中に埋もれてしまっている闇をあぶり出すように
   ひとりひとりにはひとりひとりの人生があった、命があった、声もあった
   かけがえのない命なのに・・人間でいることが恐ろしい。

マームとジプシー
「cocoon」憧れも、初戀も、爆撃も、死も。
作:今日マチ子
作・演出:藤田貴大
出演:青柳いづみ、菊池明明、青葉市子、小川沙希、花衣、
    川崎ゆり子、小泉まき、西原ひよ、高田静流、中嶋祥子、
    難波有、長谷川洋子、伴朱音、吉田聡子、コロスケ、
    石井亮介、尾野島慎太朗、中島広隆、波佐谷聡、飴屋法水
感想:観終わったあと、1週間ぐらい残像が残る。声が残る。
    圧倒的なものを受けとって、しばらく言葉が出なくなった。
    戦争というもののせいで、すべてが狂いはじめる。
    演者の方たちが何かにとりつかれているのかというくらいの
    物凄い力量で息つく暇もない流れるような痛みと憤りと哀しみとが
    降り続ける止まない雨のようで。これは逆に生で観に行ったら
    アタシ、きっと、帰ってこれなかったかもしれない。
    
オンシアター自由劇場
「上海バンスキング」
作:斎藤憐
演出・美術:串田和美
作曲・編曲:越部信義
出演:吉田日出子、串田和美、笹野高史、武石一恵、小日向文世、
    大森博、真名古敬二、冨岡弘、大月秀幸、内田紳一郎、片岡正二郎、
     三松明人、小西康久、喜多敏之、阿部祥子、谷口浩美、山本雅子、森はゆる 他
感想:1991年のシアターコクーンでの上演映像。
    懐かしい、懐かしい、なつかしー!
    やっぱり、マドンナの吉田日出子さんって素敵だなあ。
    バクマツの笹野さんもいい。昭和初期の上海の雰囲気
    煙の中のジャズの音色。暗黒の中で生き夢破れていく退廃。
    音楽劇の傑作。最後にコクーンのロビーで生演奏。素敵だ。

「ユタ・キリスト・ウィズ・ソイ」 太宰治<駈込み訴え>より
企画:森山未來
演出・美術・振付:エラ・ホチルド
音楽:吉井盛悟
出演:森山未來、エラ・ホチルド、吉井盛悟
感想:愛媛県の内子町にある内子座という大正5年に建てられた
    芝居小屋での公演にむけてのリハーサルと上演を
    1ヶ月追いかけた映像記録。
    愛媛にこんな素敵な芝居小屋があったんですね。
    そこで繰り広げられるダンス・・というよりもなんだろうか
    正直、小難しいことはよくわからないのですが
    それでも、森山さんとエラさんの動きに吉井さんが音でからんでくるという
    この3人を目で追うのは、なかなか面白かった。
    生で観てみたいと思ったら赤レンガで再演してくれるみたい。
    けど、チケットはもうなさそう・・残念。
    
「中国の不思議な役人」
作:寺山修司
演出:白井晃
出演:平幹二朗、秋山菜津子、岩松了、夏未エレナ、田島優成、小野寺修二、
    春海四方、吉田メタル、内田淳子、町田マリー、エミ・エレオノーラ、
    初音映莉子、高山のえみ、吉村華織、岡田あがさ、佐藤ひでひろ、
    河内大和、田村一行(大駱駝艦) 奥山ばらば(大駱駝艦)他
感想:見せ物小屋のような闇の雰囲気を再現してくれていて
    血の匂いがしそうなのに最後まで観入ってしまった。
    死ぬために愛を求め続け愛を知った瞬間に生きたいと思うのに死ぬという
    まさに寺山ワールド。そこに白井さんのロマンが重なり、
    残酷だけど美しい魅力溢れる舞台。素敵だった。

ナイロン100℃の38th SESSION
「百年の秘密」
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:犬山イヌコ、峯村リエ、みのすけ、大倉孝二、松永玲子、
    村岡希美、長田奈麻、廣川三憲、安澤千草、藤田秀世、
    水野小論、猪俣三四郎、小園茉奈、木乃江祐希、伊与勢我無
    萩原聖人、近藤フク、田島ゆみか、山西惇
感想:いやぁ、めちゃくちゃ面白い。
    裏切りとか色んなもんが入り組んでいながらも
    最後は泣いてしまった。録画したの永久保存したい。
    しばらくたったらまた観たい、何度でも。

映像と生で観るのとは観る側の環境はもちろん
やっぱりちょっと違うとは思うのだけれど、
それでも放送してくれるのは、とてもありがたいです。
観たものすべてそれぞれ面白かったし、全部好きだけれども
特に、マームとジプシーの「cocoon」は打ちひしがれてしまって
今でも、ゾクゾクする、とんでもないもん観たって感じです。
これ、生で観に行ったら、無事に帰ることできない、たぶん。

一見、普通に観ていることではあるのだけれども
でも、無事に生きていて生でも映像でも観ることが出来たのは
とてもシアワセなことだったのだと、今更気がつく。
なので、自分用でもあるけれど、こうして振り返って
ダラダラとメモしたくなる。
来年も何か観に行けるでしょうか、行けたらいいな。

カテゴリー:舞台観察記

Author.ガオ
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 鳥が斜めに飛ぶ姿
 カトルカールが焼きあがる香り

★飲喰雑記2012.4.9まではコチラ

 

私立探偵 濱マイクシリーズ BOX
映画三部作。
1作目「我が人生最悪の時」
モノクロ。哀しき友情。
日活映画の香り。
この玩具は閉まっておきなよって
ヤンのお腹をポンと叩くマイクの手が
人柄を表していて好きだなぁ。

2作目「遥かな時代の階段を」
ちょっと「エデンの東」のような
マイクの世界。

3作目「罠」
マイクとミッキー。
明と暗。太陽と月。これまた哀し。
不器用なマイクが恋する姿も良し。

「私立探偵 濱マイク」テレビドラマ版
テレビドラマ版濱マイク。
全話フィルム撮りで全話違う監督だから
キャラは一貫しているものの
各回の個性が強くある。
ドラマというより短編映画のよう。
毎回流れるオープニングの
「くちばしにチェリー」
(EGO-WRAPPIN')や、
YOUさんの予告などかつての
日テレドラマの傷天や探偵物語などを
彷彿させ毎週楽しみでした。

第1話「31→1の寓話」
緒方明監督作。
ちょっとマイクの服が
気合い入りすぎていて違和感(笑)
なかなか凝った話で面白い。
マニュアル通りに生きる哀しさ。
戦っている香川さん切ない。 野毛に
金ちゃんのお墓探しに行こう(謎笑)

第2話「歌姫」
前田良輔監督作。
横浜下町色全開で
このドラマの回のロケ嬉し。
磯村屋とかに焼きソバ
食べに行っちゃったもん(笑)
あの狭い路地も探しちゃった。

第3話「どこまでも遠くへ」
萩生田宏治監督作。
自分が生きている意味。
「ちゃんともっているよ」と
ハートをポンっとたたくマイクが優しい。
あきらかにメリーさんだよねという役柄で
岸田今日子さんが黄金町駅近の橋で
登場してくれるのが嬉しかった。

第4話「サクラサクヒ」
行定勲監督作。
この回が一番映画の濱マイクを
彷彿させる。話の軸になるのは
丈治とメイホアなんだけど
坂道の階段みたいなとこで
寝ころんで待っているマイクとか
横浜港の税関で情報を聞くとことか
二人組の刑事とのやりとりとか
あぁ、これがマイクだ~って感じです。
行定監督は映画版の時に助監督でした。
マイクとは縁が深いです。

第5話「花」
須永秀明監督作。
偽物マイクが出てきたり大阪に行ったり
マイクが黄金劇場でバイトしたり(笑)
ゴタゴタしている中でリストラ問題
独りぼっちの子供・・(泣)
子供の時の思い出がないから
子供にどう接していいのか
わからないというマイクに共感。
そういえば星野君・・・・いた?(謎)

第6話「名前のない森」
青山真治監督作。
ちょっと異色なマイクの世界感
いい意味でぶっ壊してくれていて
斬新で面白い。そうして、
「濱マイク」が「濱マイク」で
いたくなくなるというのは、実は
映画版の頃から伏線として
静かにあると思います。

第7話「私生活」
岩松了監督作。
岩松さんって器用な方なんだなぁ。
役者さんとしても劇作家としても
監督としてもなんでもこなしてしまう。
この回は野毛のパチンコ交換所で
マイクに情報をくれる謎の女サキが中心。
でも相変わらず謎の女です(笑)
赤いワンピースが華やかな
「誰も得はしないわ」というラストが好き。

第8話「時よとまれ、君は美しい」
石井聰亙監督作。
古風だけれど名作。
石井ワールドのロックな世界観。
自白剤の伏線。
意識が朦朧としている中での
声にならないくらいの
マイクの告白。 美しくて
哀しいラストに思わず涙・・。

第9話
「ミスター・ニッポン21世紀の男」
中島哲也監督作。
ぶっ飛んでます。アホです(笑)
中島ワールド全開です。
マイクとタダシの友情にもホロリ。
鑑別所で「立てよ、タダシ」と
言った時のマイクと同じように
都橋商店街でのラストでも
「立てよ、タダシ」といったマイク。
どんなに時が流れていても
ハートは一筋。 どこまでも
友達を見捨てないのだ。

第10話「1分間700円」
竹内スグル監督作。
クールです。この回のマイクは
ファッションのせいかな、どこか
『トゥルーロマンス』の時の
スレーター演じるクラレンスみたいで
やんちゃでカッコイイ雰囲気なのよねぇ。
しかし、ほんとに殺し屋の浅野さんが
ハマりすぎです。赦される意味を迷い
命を粗末にする独りの人間を
なんとかしてすくいたいと思う
命が消えそうな人間とのやりとりは
切ない感じです。ラストもクール。

第11話「女と男、男と女」
アレックス・コックス監督作。
マカロニウエスタンですよ、横浜で(笑)
おまけにミルクのエピソードまで。
色々盛り沢山なのに最後には
カラスでまとめちゃう
アレックス・コックス監督ステキです。
ってか、もう航海していない船で
どこへ行く?田口トモロヲさん(笑)

第12話 「ビターズエンド」
利重剛監督作。
最終回らしい最終回。
レギュラーメンバーが全員で
横浜鑑別所の歌を合唱する場面が
なんだか、すごく好きだった。
Bを演じたSIONさんは最高だった。
マイクを演じた永瀬さんの
どんな時も本気の思いが
ドカンと伝わってくる
迫真の演技に胸打たれる。
ラストに流れる「通報されても」
マイクのモノローグ。涙、涙。
利重監督の世界は温度があるね。




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