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マハゴニー市の興亡 (KAAT)













プレビュー公演初日。お得な市民席に座らせてもらった。
ステージ上に座る席なので座る場所にもよるけれど、
なるべく視点がS席近くになる位置を見つけて座ってみたので
ちゃんとした正面ではないものの、なかなかの臨場感で楽しむことができた。
KAATで観た白井さんの演出は「Lost Memory Theatre」と「夢の劇」
で、なんとなく世界観はその二作と似ていて照明や音楽、
薄暗い中のレトロっぽい洒落ている感じとか
あと、ダンサーたちもちゃんと役としても生きている感じとか。
懐かしかったのは明樂さん。「パンドラの鐘」の時の
ミズヲな堤さんと同じく葬儀屋のコフィン役だった方。
この「マハゴニー市の興亡」では用心棒だったり
カメラマンだったり色んな役で登場するのだけれど
ファイトクラブよろしくな場面で、やっぱり
どこかで観たことがあるなぁと思ってら、やはりそうだった。

でも、なんというか・・
山本さん、マルシアさん、中尾さんはさすがの歌声だし
上條さんと古谷さんは渋カッコイイし、
ダンサーも音楽もその他の演者の方たちも良いし
美術だって面白いし、終盤の裁判のところなんかは
大衆の怖さや皮肉や毒というのも描いてはいるのだけれど
なんかこう、いまひとつ、刺さらないんだよなあ。
痛烈な皮肉というのも、まんま、そのまんまって感じで
ガツンとこないというか、ただそのまんま終わってしまった。
市民席にしても、参加型というわりには参加しなかったし。
ラストのデモ隊のプラカードを前列の席の方何人かが
持たされたくらいで、もうちょっと、演者の方たちが
市民席をいじってくれるかと期待していたんだけれど大人しかった・・(笑)
4月に観た「夢の劇」がとても心に残るものだっただけに
楽しみにしていたのだけれど、ちょっと肩すかしだった。
とはいえ、観た日はプレビューの初日だったので
もしかしたら、もう少し日にちが経ったら様子が変化しているかもしれませんね。

そうそう、どうでもいいことかもしれんのですが
アラスカ樵仲間たちの中で食べまくりながら死んでいく・・
たぶん辰巳さんだったと思うのだけれど、彼を眺めていて
これが映画だったら、絶対、雪ちゃん(ラム・シューさん)の役回りだよなあと
密かにほっこりしてしまったのは観客の中でアタシだけですね、きっと(笑)





<作>
ベルトルト・ブレヒト

<作曲>
クルト・ヴァイル

<演出・上演台本・訳詞>
白井晃

<翻訳>
酒寄進一

<出演>
山本耕史
マルシア
中尾ミエ
上條恒彦
古谷一行
細見大輔
櫻井章喜
辰巳智秋
Ruu
明樂哲典
伊勢大貴
加藤義宗
岸田研二
木村雅彦
今野晶乃
SALLY
鈴木崇乃
遠山悠介
長友郁真
NAMImonroe
橋本由希子
早瀬マミ
村田慶介
薬丸翔
山﨑将平
吉田哲也
立崇なおと

<Musician>
竹内直(サックス・バスクラ)
ギデオン・ジュークス(チューバ)
石川広行(トランペット)
石若駿(ドラムス)
スガダイロー(ピアノ)

<音楽監督>
スガダイロー

<振付>
Ruu

<舞台美術>
二村周作

<照明>
齋藤茂男

<音響>
井上正弘

<衣裳>
伊藤佐智子

<ヘアメイク>
稲垣亮弐

<アクション>
渥美博

<映像>
栗山聡之

<演出助手>
西祐子

<歌唱指導>
満田恵子

<稽古ピアノ・訳詞協力>
下村朋加

<舞台監督>
山口英峰

<プロダクション・マネージャー>
安田武司

<技術監督>
堀内真人

<宣伝>
ディップス・プラネット

<プロデューサー>
伊藤文一

<制作総括>
崎山敦彦

<法務アドバイザー>
福井健策

<宣伝美術>
加藤秀幸(グラインドハウス)

<宣伝写真>
伊藤大介(SIGNO)

<宣伝スタイリング>
伊藤佐智子

<宣伝ヘアメイク>
稲垣亮弐

<主催>
KAAT神奈川芸術劇場


<あらすじ>
荒野の真ん中で1台のトラックが故障して動かなくなった。中には売春斡旋と詐欺の容疑で指名手配中の逃亡犯、ベグビック(中尾ミエ)、ファッティ(古谷一行)、モーゼ(上條恒彦)が乗っていた。3人はトラックがもうこれ以上動かないと分かると、この地に「マハゴニー」という楽園の街を作り、やって来る男たちから金を巻き上げようと考えた。 アラスカで樵(きこり)をしていたジム(山本耕史)、ジャック、ビル、ジョーの4人の男たちは、貯めたお金を持ってマハゴニーへ行こうと旅支度をする。この先に待っている酒や女やギャンブルといった、素晴らしい世界を思い浮かべながら。4人の樵たちがマハゴニーの港に着くと、ベグビックが売春婦のジェニー(マルシア)と6人の女たちを連れてやって来た。べグビックは早速娘たちを売り込むが、しかし結局はジムがその売春婦ジェニーを買った。そして男たちはべグビックたちに連れられマハゴニーの街へ向かう・・・。

カテゴリー:舞台観察記

Author.ガオ
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 鳥が斜めに飛ぶ姿
 カトルカールが焼きあがる香り

★飲喰雑記2012.4.9まではコチラ

 

私立探偵 濱マイクシリーズ BOX
映画三部作。
1作目「我が人生最悪の時」
モノクロ。哀しき友情。
日活映画の香り。
この玩具は閉まっておきなよって
ヤンのお腹をポンと叩くマイクの手が
人柄を表していて好きだなぁ。

2作目「遥かな時代の階段を」
ちょっと「エデンの東」のような
マイクの世界。

3作目「罠」
マイクとミッキー。
明と暗。太陽と月。これまた哀し。
不器用なマイクが恋する姿も良し。

「私立探偵 濱マイク」テレビドラマ版
テレビドラマ版濱マイク。
全話フィルム撮りで全話違う監督だから
キャラは一貫しているものの
各回の個性が強くある。
ドラマというより短編映画のよう。
毎回流れるオープニングの
「くちばしにチェリー」
(EGO-WRAPPIN')や、
YOUさんの予告などかつての
日テレドラマの傷天や探偵物語などを
彷彿させ毎週楽しみでした。

第1話「31→1の寓話」
緒方明監督作。
ちょっとマイクの服が
気合い入りすぎていて違和感(笑)
なかなか凝った話で面白い。
マニュアル通りに生きる哀しさ。
戦っている香川さん切ない。 野毛に
金ちゃんのお墓探しに行こう(謎笑)

第2話「歌姫」
前田良輔監督作。
横浜下町色全開で
このドラマの回のロケ嬉し。
磯村屋とかに焼きソバ
食べに行っちゃったもん(笑)
あの狭い路地も探しちゃった。

第3話「どこまでも遠くへ」
萩生田宏治監督作。
自分が生きている意味。
「ちゃんともっているよ」と
ハートをポンっとたたくマイクが優しい。
あきらかにメリーさんだよねという役柄で
岸田今日子さんが黄金町駅近の橋で
登場してくれるのが嬉しかった。

第4話「サクラサクヒ」
行定勲監督作。
この回が一番映画の濱マイクを
彷彿させる。話の軸になるのは
丈治とメイホアなんだけど
坂道の階段みたいなとこで
寝ころんで待っているマイクとか
横浜港の税関で情報を聞くとことか
二人組の刑事とのやりとりとか
あぁ、これがマイクだ~って感じです。
行定監督は映画版の時に助監督でした。
マイクとは縁が深いです。

第5話「花」
須永秀明監督作。
偽物マイクが出てきたり大阪に行ったり
マイクが黄金劇場でバイトしたり(笑)
ゴタゴタしている中でリストラ問題
独りぼっちの子供・・(泣)
子供の時の思い出がないから
子供にどう接していいのか
わからないというマイクに共感。
そういえば星野君・・・・いた?(謎)

第6話「名前のない森」
青山真治監督作。
ちょっと異色なマイクの世界感
いい意味でぶっ壊してくれていて
斬新で面白い。そうして、
「濱マイク」が「濱マイク」で
いたくなくなるというのは、実は
映画版の頃から伏線として
静かにあると思います。

第7話「私生活」
岩松了監督作。
岩松さんって器用な方なんだなぁ。
役者さんとしても劇作家としても
監督としてもなんでもこなしてしまう。
この回は野毛のパチンコ交換所で
マイクに情報をくれる謎の女サキが中心。
でも相変わらず謎の女です(笑)
赤いワンピースが華やかな
「誰も得はしないわ」というラストが好き。

第8話「時よとまれ、君は美しい」
石井聰亙監督作。
古風だけれど名作。
石井ワールドのロックな世界観。
自白剤の伏線。
意識が朦朧としている中での
声にならないくらいの
マイクの告白。 美しくて
哀しいラストに思わず涙・・。

第9話
「ミスター・ニッポン21世紀の男」
中島哲也監督作。
ぶっ飛んでます。アホです(笑)
中島ワールド全開です。
マイクとタダシの友情にもホロリ。
鑑別所で「立てよ、タダシ」と
言った時のマイクと同じように
都橋商店街でのラストでも
「立てよ、タダシ」といったマイク。
どんなに時が流れていても
ハートは一筋。 どこまでも
友達を見捨てないのだ。

第10話「1分間700円」
竹内スグル監督作。
クールです。この回のマイクは
ファッションのせいかな、どこか
『トゥルーロマンス』の時の
スレーター演じるクラレンスみたいで
やんちゃでカッコイイ雰囲気なのよねぇ。
しかし、ほんとに殺し屋の浅野さんが
ハマりすぎです。赦される意味を迷い
命を粗末にする独りの人間を
なんとかしてすくいたいと思う
命が消えそうな人間とのやりとりは
切ない感じです。ラストもクール。

第11話「女と男、男と女」
アレックス・コックス監督作。
マカロニウエスタンですよ、横浜で(笑)
おまけにミルクのエピソードまで。
色々盛り沢山なのに最後には
カラスでまとめちゃう
アレックス・コックス監督ステキです。
ってか、もう航海していない船で
どこへ行く?田口トモロヲさん(笑)

第12話 「ビターズエンド」
利重剛監督作。
最終回らしい最終回。
レギュラーメンバーが全員で
横浜鑑別所の歌を合唱する場面が
なんだか、すごく好きだった。
Bを演じたSIONさんは最高だった。
マイクを演じた永瀬さんの
どんな時も本気の思いが
ドカンと伝わってくる
迫真の演技に胸打たれる。
ラストに流れる「通報されても」
マイクのモノローグ。涙、涙。
利重監督の世界は温度があるね。




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