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スポーツ劇 (KAAT×地点)















昨年、地点の「三人姉妹」を観終えた時には
こういうのを観るのは疲れるしメンドクサイなあと思っていた。
なので、きっと、これが最初で最後かもなどと思っていたのに
なんだろう、自分でもどうしてなのかわからないけれど
KAATのページに行ってチケット売りだしているのを知った瞬間
あ、これは、観なければ・・と、思わず買っちゃったの(笑)
それって、どういうことだ、脳の誤作動なのだろうか・・と思いつつも
無事にチケットを手にして楽日の早めの整理番号を眺めながら
なんだか思いのほか幸せな気持ちだったのだった。

エルフリーデ・イェリネクさんというとハネケ監督の
『ピアニスト』を思い出す。そのイェリネクさんの戯曲「スポーツ劇」
人工芝のコートのような舞台。ジャンプ台のようにぐわーんとなっていて
急激な坂になっている。そこを駆けあがったり落下したり。
客席の両側のバルコニーには合唱隊がいて足踏みをしたり
バトンでたたいたりささやき声のような音で音を奏でている。

正直、さっぱりわからない。それなのに気がつくと観入ってしまう。
俳優たちの独特なモノローグと驚異的な身体能力。
時折爆発音のような飛行機の音が鳴ったり、
奇妙な空間に自分自身も投げ込まれたような気持ちになり
言葉のシャワーがじんわりゴンゴンと頭蓋骨にしみていく。
「パパ、ママ、ちがうちがう!」「死んだ人は帰ってきません」
なにかザワザワするような戦争への行進が止まらないような。
体全体で観たような、この感じ、どこにもない。
演劇って本当は自由なはずなのに、それを止めているものが多い中で
美味しいとか不味いとか、そういう部分を超えたところで
自分たちだけの色を塗り続けているのが地点なのかもしれないと思った。
帰り道もずっと頭の中でリズムが鳴っていた。
どうやら、すっかりハマってしまったような気がする、こまった(笑)
でも、嬉しい。観てよかった。脳の誤作動じゃなかった。
こういうのをどこかで欲していたんだね。



<作>
エルフリーデ・イェリネク

<演出・構成>
三浦基

<出演>
安部聡子
石田大
小河原康二
窪田史恵
河野早紀
小林洋平
田中祐気

<合唱隊>
朝日山裕子
礒﨑祥吾
宇澤とも子
大畑和樹
大道朋奈
後藤天
鈴木修平
相馬陽一郎
田嶋奈々子
野澤美希
圜羽山圜
村田結
柳内佑介
米津知実

<翻訳>
津崎正行

<音楽監督>
三輪眞弘

<舞台美術>
木津潤平

<照明>
大石真一郎

<照明オペレーター>
岩田麻里

<音響>
徳久礼子

<音響オペレーター>
今井春日

<衣裳>
コレット・ウシャール

<衣裳制作>
薦田恭子

<舞台監督>
小金井伸一

<プロダクション・マネージャー>
山本園子

<技術監督>
堀内真人

<宣伝美術>
松本久木

<制作>
伊藤文一
小森あや(地点)
田嶋結菜(地点)
武田知也(ロームシアター京都)
 
<共同製作>
KAAT神奈川芸術劇場
KYOTO EXPERIMENT ロームシアター京都

<協力>
アンスティチュ・フランセ関西
IAMAS(情報科学芸術大学院大学)

<主催>
KAAT神奈川芸術劇場

<あらすじ>
母親によって殺された父の復讐を誓い、弟のオレステスと母殺しを実行する、エレクトラ。恋人アキレスを虐殺し、自身も命を絶つ女権国家アマゾンの女戦士、ペンテジレーア。オーストリア出身で“アーニー”の愛称で本国でも親しまれる、アーノルド・シュワルツェネッガー。彼に憧れ、筋肉増強剤の過剰摂取で死亡したボディビルダー、“アンディ”ことアンドレアス・ムンツァー。精神病院で死んだ父、母との緊張関係、自らの生をも題材としてきた作家、エルフリーデ・イェリネク。古代ギリシアの復讐の物語に登場するヒロインたちをモチーフにメディアによって翻弄される現代人の姿、戦争の代替としてのスポーツ、身体から逃れられない人間の宿命について、イェリネクは自らを媒体として語り続ける。

カテゴリー:舞台観察記

Author.ガオ
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 夕陽 冬の海 路地 ガリガリくん
 ニャンコの寝息 ワンコの笑顔
 鳥が斜めに飛ぶ姿
 カトルカールが焼きあがる香り

★飲喰雑記2012.4.9まではコチラ

 

私立探偵 濱マイクシリーズ BOX
映画三部作。
1作目「我が人生最悪の時」
モノクロ。哀しき友情。
日活映画の香り。
この玩具は閉まっておきなよって
ヤンのお腹をポンと叩くマイクの手が
人柄を表していて好きだなぁ。

2作目「遥かな時代の階段を」
ちょっと「エデンの東」のような
マイクの世界。

3作目「罠」
マイクとミッキー。
明と暗。太陽と月。これまた哀し。
不器用なマイクが恋する姿も良し。

「私立探偵 濱マイク」テレビドラマ版
テレビドラマ版濱マイク。
全話フィルム撮りで全話違う監督だから
キャラは一貫しているものの
各回の個性が強くある。
ドラマというより短編映画のよう。
毎回流れるオープニングの
「くちばしにチェリー」
(EGO-WRAPPIN')や、
YOUさんの予告などかつての
日テレドラマの傷天や探偵物語などを
彷彿させ毎週楽しみでした。

第1話「31→1の寓話」
緒方明監督作。
ちょっとマイクの服が
気合い入りすぎていて違和感(笑)
なかなか凝った話で面白い。
マニュアル通りに生きる哀しさ。
戦っている香川さん切ない。 野毛に
金ちゃんのお墓探しに行こう(謎笑)

第2話「歌姫」
前田良輔監督作。
横浜下町色全開で
このドラマの回のロケ嬉し。
磯村屋とかに焼きソバ
食べに行っちゃったもん(笑)
あの狭い路地も探しちゃった。

第3話「どこまでも遠くへ」
萩生田宏治監督作。
自分が生きている意味。
「ちゃんともっているよ」と
ハートをポンっとたたくマイクが優しい。
あきらかにメリーさんだよねという役柄で
岸田今日子さんが黄金町駅近の橋で
登場してくれるのが嬉しかった。

第4話「サクラサクヒ」
行定勲監督作。
この回が一番映画の濱マイクを
彷彿させる。話の軸になるのは
丈治とメイホアなんだけど
坂道の階段みたいなとこで
寝ころんで待っているマイクとか
横浜港の税関で情報を聞くとことか
二人組の刑事とのやりとりとか
あぁ、これがマイクだ~って感じです。
行定監督は映画版の時に助監督でした。
マイクとは縁が深いです。

第5話「花」
須永秀明監督作。
偽物マイクが出てきたり大阪に行ったり
マイクが黄金劇場でバイトしたり(笑)
ゴタゴタしている中でリストラ問題
独りぼっちの子供・・(泣)
子供の時の思い出がないから
子供にどう接していいのか
わからないというマイクに共感。
そういえば星野君・・・・いた?(謎)

第6話「名前のない森」
青山真治監督作。
ちょっと異色なマイクの世界感
いい意味でぶっ壊してくれていて
斬新で面白い。そうして、
「濱マイク」が「濱マイク」で
いたくなくなるというのは、実は
映画版の頃から伏線として
静かにあると思います。

第7話「私生活」
岩松了監督作。
岩松さんって器用な方なんだなぁ。
役者さんとしても劇作家としても
監督としてもなんでもこなしてしまう。
この回は野毛のパチンコ交換所で
マイクに情報をくれる謎の女サキが中心。
でも相変わらず謎の女です(笑)
赤いワンピースが華やかな
「誰も得はしないわ」というラストが好き。

第8話「時よとまれ、君は美しい」
石井聰亙監督作。
古風だけれど名作。
石井ワールドのロックな世界観。
自白剤の伏線。
意識が朦朧としている中での
声にならないくらいの
マイクの告白。 美しくて
哀しいラストに思わず涙・・。

第9話
「ミスター・ニッポン21世紀の男」
中島哲也監督作。
ぶっ飛んでます。アホです(笑)
中島ワールド全開です。
マイクとタダシの友情にもホロリ。
鑑別所で「立てよ、タダシ」と
言った時のマイクと同じように
都橋商店街でのラストでも
「立てよ、タダシ」といったマイク。
どんなに時が流れていても
ハートは一筋。 どこまでも
友達を見捨てないのだ。

第10話「1分間700円」
竹内スグル監督作。
クールです。この回のマイクは
ファッションのせいかな、どこか
『トゥルーロマンス』の時の
スレーター演じるクラレンスみたいで
やんちゃでカッコイイ雰囲気なのよねぇ。
しかし、ほんとに殺し屋の浅野さんが
ハマりすぎです。赦される意味を迷い
命を粗末にする独りの人間を
なんとかしてすくいたいと思う
命が消えそうな人間とのやりとりは
切ない感じです。ラストもクール。

第11話「女と男、男と女」
アレックス・コックス監督作。
マカロニウエスタンですよ、横浜で(笑)
おまけにミルクのエピソードまで。
色々盛り沢山なのに最後には
カラスでまとめちゃう
アレックス・コックス監督ステキです。
ってか、もう航海していない船で
どこへ行く?田口トモロヲさん(笑)

第12話 「ビターズエンド」
利重剛監督作。
最終回らしい最終回。
レギュラーメンバーが全員で
横浜鑑別所の歌を合唱する場面が
なんだか、すごく好きだった。
Bを演じたSIONさんは最高だった。
マイクを演じた永瀬さんの
どんな時も本気の思いが
ドカンと伝わってくる
迫真の演技に胸打たれる。
ラストに流れる「通報されても」
マイクのモノローグ。涙、涙。
利重監督の世界は温度があるね。




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