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映像記録で観劇したものたち 2

今年も観に行きたい舞台はいっぱいあれど
あまりにもチケット代が高いものが多いので
全部観に行くのは難しいし、懐かしいものも含めて
映像記録を残してくれているものを
楽しむ機会も多くなるかもしれません。
とりあえず忘れないうちに観たタイトルと感じたことをちょこっとだけメモ。

★CSのチャンネル内で観たもの(WOWOW、CSのおまけ無料ch )

「MIWA」 (2013年10月30日 東京芸術劇場 プレイハウス)
NODA・MAP 第18回公演
作・演出:野田秀樹
出演:宮沢りえ、古田新太、瑛太、野田秀樹、池田成志、
    井上真央、小出恵介、浦井健治、青木さやか 他
今、現在も活躍している美輪明広さんを語るという珍しい演劇。
でも、そこは野田さん、やっぱり
「アンドロギュヌス」→「安藤牛乳」
「妄想しよう」→「もう、そうしよう」
という言葉遊びが効いている。
それは哀しみでもあり、憤りでもあり、優しさでもあり。
人間そのものへの皮肉さも感じたりもして。
原爆投下の場面は「パンドラの鐘」を観た時を思い出す。
宮沢さんは爽やかでいて美しい。
古田さんは一見激しいんだけれど声もふくめて
どこか温かい感じがあって彼が出てくる場面すべて好きでした。

「真情あふるる軽薄さ 2001」 (2001年 シアターコクーン)
作:清水邦夫
演出:蜷川幸雄
出演:髙橋洋、鶴田真由、古田新太 他
蜷川さんが1969年に演出家となった時のデビュー作の再演。
初演の時は蟹江敬三さん、真山知子さん、岡田英次さん。
ということは高橋さんの役が蟹江さん、古田さんの役が岡田さん
・・って、ちょっと観てみたい、
タイムスリップなんとかしてくれませんか(笑)
冒頭観客席から登場の演者たち。
そのままステージの上の列の形が曲線になったり
真っ直ぐになったりしていて、それだけで面白い。
人の体の面白さというか色んな体型があるからこそ
絵になるのだという感じがあって全然違うけれど
どことなくピナ・バウシュの作るダンス舞台にも似ていて
ただ ならんでいる人たちを眺めているだけでも面白かった。
ラスト、実際に舞台を観ていたらどんな感じだったのだろう。
それにしても本当は青年役は萩原聖人さんだったはずの高橋さん。
突然のことで大変だったろうにすごいセリフ量を軽々と演じていてスゴイ。
そして、古田さんは軽やかに笑いをとりながらも
最後は一味唐辛子かけましたな感じでピリっとドキリとさせるのね。

「熱海殺人事件 モンテカルロ・イルージョン」 (1998年パルコ劇場)
作・演出:つかこうへい
出演:阿部寛、山本亨、平栗あつみ、山崎銀之丞、若林ケン
三浦洋一さん、風間杜夫さん、池田成志さんなど
様々な俳優たちが演じていた木村刑事を阿部さんが
演じているのだけれど、また話が全然違うというか、
軸は同じなんだけれど、とにかく・・全然違う!のね(笑)
でも、こんな阿部さん、あんな阿部さんが色々楽しめてクセになる(笑)
速見刑事役は山本さん、好き、懐かし、嬉しい、歌の時のジャンプすごいっ。
アイちゃんのくだりは多少内容違うけれどやっはり泣けてしまう。
平栗さんと銀之丞さん、懐かし、そして、素晴らしい。

「ボディ・ウォーズ」(1988年 JR貨物東高島駅構内)
第三エロチカ
作・演出:川村毅
出演:黒澤幸代、哀藤誠司、海老原洋之、有薗芳記、郷田和彦、
    深浦加奈子、宮島健、石井浩二郎 他
1988年に横浜の運河に水上舞台を作り上演した野外劇。
演者の方達は運河に飛び込んだり撃たれる場面も派手に。
『ブレードランナー』と『時計じかけのオレンジ』(衣装がそのまんま・笑)的で
一見、ただ過激に激しくアナーキーなものに観えながらも
冷静な何かがどこかに流れている感じで面白い。
「愛情は半人前なのに憎しみは一人前だ」というセリフが心に残る。
ちょっと気になったのが放送中セリフが何度も途切れたこと。
放送禁止用語か何かなのでせうか・・あぁいうのは
流れがあるのでそのまま放送しちゃえばいいのに。

カテゴリー:舞台観察記

Author.ガオ
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★飲喰雑記2012.4.9まではコチラ

 

私立探偵 濱マイクシリーズ BOX
映画三部作。
1作目「我が人生最悪の時」
モノクロ。哀しき友情。
日活映画の香り。
この玩具は閉まっておきなよって
ヤンのお腹をポンと叩くマイクの手が
人柄を表していて好きだなぁ。

2作目「遥かな時代の階段を」
ちょっと「エデンの東」のような
マイクの世界。

3作目「罠」
マイクとミッキー。
明と暗。太陽と月。これまた哀し。
不器用なマイクが恋する姿も良し。

「私立探偵 濱マイク」テレビドラマ版
テレビドラマ版濱マイク。
全話フィルム撮りで全話違う監督だから
キャラは一貫しているものの
各回の個性が強くある。
ドラマというより短編映画のよう。
毎回流れるオープニングの
「くちばしにチェリー」
(EGO-WRAPPIN')や、
YOUさんの予告などかつての
日テレドラマの傷天や探偵物語などを
彷彿させ毎週楽しみでした。

第1話「31→1の寓話」
緒方明監督作。
ちょっとマイクの服が
気合い入りすぎていて違和感(笑)
なかなか凝った話で面白い。
マニュアル通りに生きる哀しさ。
戦っている香川さん切ない。 野毛に
金ちゃんのお墓探しに行こう(謎笑)

第2話「歌姫」
前田良輔監督作。
横浜下町色全開で
このドラマの回のロケ嬉し。
磯村屋とかに焼きソバ
食べに行っちゃったもん(笑)
あの狭い路地も探しちゃった。

第3話「どこまでも遠くへ」
萩生田宏治監督作。
自分が生きている意味。
「ちゃんともっているよ」と
ハートをポンっとたたくマイクが優しい。
あきらかにメリーさんだよねという役柄で
岸田今日子さんが黄金町駅近の橋で
登場してくれるのが嬉しかった。

第4話「サクラサクヒ」
行定勲監督作。
この回が一番映画の濱マイクを
彷彿させる。話の軸になるのは
丈治とメイホアなんだけど
坂道の階段みたいなとこで
寝ころんで待っているマイクとか
横浜港の税関で情報を聞くとことか
二人組の刑事とのやりとりとか
あぁ、これがマイクだ~って感じです。
行定監督は映画版の時に助監督でした。
マイクとは縁が深いです。

第5話「花」
須永秀明監督作。
偽物マイクが出てきたり大阪に行ったり
マイクが黄金劇場でバイトしたり(笑)
ゴタゴタしている中でリストラ問題
独りぼっちの子供・・(泣)
子供の時の思い出がないから
子供にどう接していいのか
わからないというマイクに共感。
そういえば星野君・・・・いた?(謎)

第6話「名前のない森」
青山真治監督作。
ちょっと異色なマイクの世界感
いい意味でぶっ壊してくれていて
斬新で面白い。そうして、
「濱マイク」が「濱マイク」で
いたくなくなるというのは、実は
映画版の頃から伏線として
静かにあると思います。

第7話「私生活」
岩松了監督作。
岩松さんって器用な方なんだなぁ。
役者さんとしても劇作家としても
監督としてもなんでもこなしてしまう。
この回は野毛のパチンコ交換所で
マイクに情報をくれる謎の女サキが中心。
でも相変わらず謎の女です(笑)
赤いワンピースが華やかな
「誰も得はしないわ」というラストが好き。

第8話「時よとまれ、君は美しい」
石井聰亙監督作。
古風だけれど名作。
石井ワールドのロックな世界観。
自白剤の伏線。
意識が朦朧としている中での
声にならないくらいの
マイクの告白。 美しくて
哀しいラストに思わず涙・・。

第9話
「ミスター・ニッポン21世紀の男」
中島哲也監督作。
ぶっ飛んでます。アホです(笑)
中島ワールド全開です。
マイクとタダシの友情にもホロリ。
鑑別所で「立てよ、タダシ」と
言った時のマイクと同じように
都橋商店街でのラストでも
「立てよ、タダシ」といったマイク。
どんなに時が流れていても
ハートは一筋。 どこまでも
友達を見捨てないのだ。

第10話「1分間700円」
竹内スグル監督作。
クールです。この回のマイクは
ファッションのせいかな、どこか
『トゥルーロマンス』の時の
スレーター演じるクラレンスみたいで
やんちゃでカッコイイ雰囲気なのよねぇ。
しかし、ほんとに殺し屋の浅野さんが
ハマりすぎです。赦される意味を迷い
命を粗末にする独りの人間を
なんとかしてすくいたいと思う
命が消えそうな人間とのやりとりは
切ない感じです。ラストもクール。

第11話「女と男、男と女」
アレックス・コックス監督作。
マカロニウエスタンですよ、横浜で(笑)
おまけにミルクのエピソードまで。
色々盛り沢山なのに最後には
カラスでまとめちゃう
アレックス・コックス監督ステキです。
ってか、もう航海していない船で
どこへ行く?田口トモロヲさん(笑)

第12話 「ビターズエンド」
利重剛監督作。
最終回らしい最終回。
レギュラーメンバーが全員で
横浜鑑別所の歌を合唱する場面が
なんだか、すごく好きだった。
Bを演じたSIONさんは最高だった。
マイクを演じた永瀬さんの
どんな時も本気の思いが
ドカンと伝わってくる
迫真の演技に胸打たれる。
ラストに流れる「通報されても」
マイクのモノローグ。涙、涙。
利重監督の世界は温度があるね。




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