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映像記録で観劇したものたち

舞台は儚い。一期一会のものであるから、特別な輝きがあるし
生で観るのが一番とはわかっているものの
高いチケットを買って観たいものすべてを観に行くのは難しい。
あるいは気持ち的に情報を自分から意識して欲していないと
演劇というのはやっていることすら気がつかずに通りすぎてしまうので
こうして映像記録を残して観せてくれるのは、
なんだかんだと嬉しいと最近は思うようになりました。
ちょこちょこ観ているのだけれど、生で観てきた余韻とは違う余韻なので
その都度感想メモるのをついつい忘れてしまうけれど
とりあえず、タイトルとちょこっとだけ感じたことを、メモ帳として。

★CSのチャンネル内で観たもの(WOWOW、NECO、衛星劇場、無料ch etc・・)
「酒と涙とジキルとハイド」 (2014年5月12日 天王洲銀河劇場)
作・演出:三谷幸喜
出演:片岡愛之助、優香、藤井隆、迫田孝也
演奏:高良久美子、青木タイセイ
これはめちゃくちゃ面白かったです。
話がすいすい進んでいく気持ちのよい上質なコメディ。
それにしても藤井さんがスゴイ汗だったので
映像を観ながら心配になりました(笑)

「公の園」 (2013年3月 東京芸術劇場 シアターウエスト)
作:上杉祥三
演出:野崎美子
出演:浅野温子、長野里美、川崎亜沙美
公園のベンチで見知らぬ3人が自分たちにおこった
不幸を話していくうちに・・という感じの会話劇で
なかなか楽しかった。やはり、温子さんは独特な存在感。

「あかいくらやみ ~天狗党幻譚~」(2013年5月11日 シアターコクーン)
作・演出:長塚圭史
原作:山田風太郎「魔群の通過」
出演:小栗旬、小日向文世、白石加代子、原田夏希、小松和重、古舘寛治、
    横田栄司、福田転球、武田浩二、駒木根隆介、斉藤直樹、六本木康弘、
    木下あかり、後藤海春、後田真欧、中山祐一朗、伊達暁、長塚圭史、
    中村まこと、大鷹明良、小野武彦
運命って哀しい・・と、沁みる物語だった。でも、ちょっと寝てしまった・・(汗)

「今ひとたびの修羅」(2013年4月17日 新国立劇場 中劇場)
脚本:宮本研
演出:いのうえひでのり
原作:尾崎士郎 「人生劇場」
出演:堤真一、宮沢りえ、風間杜夫、岡本健一、浅野和之、
    小池栄子、小出恵介、村川絵梨、鈴木浩介 他 
美しい時代劇。映像でこんなに美しいのだから
生で観たら最高だったろうと思う。昭和初期の
東京深川の渡世人の飛車角っていうと健さんとか鶴田浩二さんの
お姿が目に浮かぶけれど、着流しが世界一似合う堤さんが絶品でした。
彼の殺陣は今の日本の俳優さんの中では断トツなのではないでしょうか。
男は背中で語るのだ。おとよの宮沢りえさんも泣き顔が似合うし
岡本健一さんもよかったし、風間杜夫さんには泣かされました。

「ストリッパー物語」(2013年7月24日 東京芸術劇場 シアターイースト)
作:つかこうへい
構成・演出:三浦大輔
出演:リリー・フランキー、渡辺真起子、渋川清彦、安藤聖、古澤裕介、
    新田めぐみ、米村亮太朗、門脇麦、でんでん
キング・オブ・ヒモと言いたいくらいシゲ役の
リリー・フランキーさんのヒモぶりがスゴイです(笑)
明美役の渡辺真紀子さんが尽くしまくりで切ない。
シゲの娘がダンスを踊る場面に思わず泣けてきてしまった。

「マクベス」(2013年12月18日 シアターコクーン)
作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:長塚圭史
出演:堤真一、常盤貴子、白井晃、小松和重、江口のりこ、横田栄司、
    市川しんぺー、池谷のぶえ、平田敦子、玉置孝匡、福田転球、
    斉藤直樹、六本木康弘、縄田雄哉、松浦俊秀、井上象策、伊藤総、
    菊地雄人、山下禎啓、中嶋しゅう、三田和代、風間杜夫
コクーンで六角形のステージというのが、なかなか斬新。
これ実は再放送してくれる前に映像記録をお借りして何度か観ていて
個人的にかなりハマりました。色んなマクベスを観たけれど
アタシ的に長塚さんの演出版はツボです。
マクベスの情けなさがちゃんと出ていて追い詰められていく
堤さん@マクベスは最高でありました。おまけに彼は色っぽいんだもんなあ。
それから、池谷のぶえさんの声って本当に美声だなと改めて思う。
いいな、観に行きたかった。傘参加したいし、首ころがしたいよ(謎笑)

「青ひげ公の城」 (2003年 パルコ劇場)
台本・詞:寺山修司
演出・音楽:J・A・シーザー
舞台美術:小竹信節
照明:沢田祐二
衣裳:ひびのこづえ
出演:三上博史、荻野目慶子、秋山菜津子、河原雅彦、佐藤 誓、横田栄司、
    藤岡 杏、三咲(蘭香)レア、沙智、浅井美保、江本純子、FLIPFLAP、Shin、
    蘭 妖子、根本 豊、井内俊一、渡邊 潮、演劇実験室◎万有引力の人々 他
ちょっと古いのだけれど、思わず書きとめたくなる言葉がたくさん出てきた。
「アタシね、こんな無神経な人達には我慢が出来ないの。
 大切な台本を人生で汚してしまうような人達。
 この人達はすぐに楽屋を見せたがる。ありのままの姿。
 なにひとつ演じることが出来ない人達」
「バカ正直な男は大キライなんだ。いい死体の役者は100回死ねる役者のことだ。
 たった一度だけじゃ演技とは言えない。嘘の死を生きるのは本当の生を死ぬことだ」
「個性はたかがロウソクの灯りです。今世界は目の眩む稲妻の光を浴びている。
 消して下さい。そんな灯火なんか」

「火のようにさみしい姉がいて」 (2014年9月16日 シアターコクーン)
作:清水邦夫
演出:蜷川幸雄
出演:大竹しのぶ、宮沢りえ、段田安則、山崎一、平岳大、満島真之介、
    西尾まり、中山祐一朗、市川夏江、立石涼子、新橋耐子 他
清水さんの言葉って詩情が飛び散る感じでいいなあ。
これ観る前に2006年の「タンゴ・冬の終わりに」の映像記録を
お借りして観ていたので、それとも少し似ている世界観だった。
段田さん、大竹さん、宮沢さんのそれぞれの違うカラーが面白い。

「蜉蝣峠」 (2009年 赤坂ACTシアター)
作:宮藤官九郎
演出:いのうえひでのり
出演:古田新太、堤真一、高岡早紀、勝地涼、
    木村了、梶原善、粟根まこと、高田聖子、橋本じゅん 他
内容云々よりも天晴役の堤さんの色気がだだもれなので大変ですよ(笑)
堤さんに着流し姿をさせてしまったら、もう、それだけでお金払える(笑)
闇太郎な古田さんもいいし、銀之助の勝地さんもいいので目に嬉しい。
斬られても死ねない闇太郎と、酔わないと生きている気がしない天晴。
ふたりの哀しい男の最後の殺陣は見応えあり。

カテゴリー:舞台観察記

Author.ガオ
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★飲喰雑記2012.4.9まではコチラ

 

私立探偵 濱マイクシリーズ BOX
映画三部作。
1作目「我が人生最悪の時」
モノクロ。哀しき友情。
日活映画の香り。
この玩具は閉まっておきなよって
ヤンのお腹をポンと叩くマイクの手が
人柄を表していて好きだなぁ。

2作目「遥かな時代の階段を」
ちょっと「エデンの東」のような
マイクの世界。

3作目「罠」
マイクとミッキー。
明と暗。太陽と月。これまた哀し。
不器用なマイクが恋する姿も良し。

「私立探偵 濱マイク」テレビドラマ版
テレビドラマ版濱マイク。
全話フィルム撮りで全話違う監督だから
キャラは一貫しているものの
各回の個性が強くある。
ドラマというより短編映画のよう。
毎回流れるオープニングの
「くちばしにチェリー」
(EGO-WRAPPIN')や、
YOUさんの予告などかつての
日テレドラマの傷天や探偵物語などを
彷彿させ毎週楽しみでした。

第1話「31→1の寓話」
緒方明監督作。
ちょっとマイクの服が
気合い入りすぎていて違和感(笑)
なかなか凝った話で面白い。
マニュアル通りに生きる哀しさ。
戦っている香川さん切ない。 野毛に
金ちゃんのお墓探しに行こう(謎笑)

第2話「歌姫」
前田良輔監督作。
横浜下町色全開で
このドラマの回のロケ嬉し。
磯村屋とかに焼きソバ
食べに行っちゃったもん(笑)
あの狭い路地も探しちゃった。

第3話「どこまでも遠くへ」
萩生田宏治監督作。
自分が生きている意味。
「ちゃんともっているよ」と
ハートをポンっとたたくマイクが優しい。
あきらかにメリーさんだよねという役柄で
岸田今日子さんが黄金町駅近の橋で
登場してくれるのが嬉しかった。

第4話「サクラサクヒ」
行定勲監督作。
この回が一番映画の濱マイクを
彷彿させる。話の軸になるのは
丈治とメイホアなんだけど
坂道の階段みたいなとこで
寝ころんで待っているマイクとか
横浜港の税関で情報を聞くとことか
二人組の刑事とのやりとりとか
あぁ、これがマイクだ~って感じです。
行定監督は映画版の時に助監督でした。
マイクとは縁が深いです。

第5話「花」
須永秀明監督作。
偽物マイクが出てきたり大阪に行ったり
マイクが黄金劇場でバイトしたり(笑)
ゴタゴタしている中でリストラ問題
独りぼっちの子供・・(泣)
子供の時の思い出がないから
子供にどう接していいのか
わからないというマイクに共感。
そういえば星野君・・・・いた?(謎)

第6話「名前のない森」
青山真治監督作。
ちょっと異色なマイクの世界感
いい意味でぶっ壊してくれていて
斬新で面白い。そうして、
「濱マイク」が「濱マイク」で
いたくなくなるというのは、実は
映画版の頃から伏線として
静かにあると思います。

第7話「私生活」
岩松了監督作。
岩松さんって器用な方なんだなぁ。
役者さんとしても劇作家としても
監督としてもなんでもこなしてしまう。
この回は野毛のパチンコ交換所で
マイクに情報をくれる謎の女サキが中心。
でも相変わらず謎の女です(笑)
赤いワンピースが華やかな
「誰も得はしないわ」というラストが好き。

第8話「時よとまれ、君は美しい」
石井聰亙監督作。
古風だけれど名作。
石井ワールドのロックな世界観。
自白剤の伏線。
意識が朦朧としている中での
声にならないくらいの
マイクの告白。 美しくて
哀しいラストに思わず涙・・。

第9話
「ミスター・ニッポン21世紀の男」
中島哲也監督作。
ぶっ飛んでます。アホです(笑)
中島ワールド全開です。
マイクとタダシの友情にもホロリ。
鑑別所で「立てよ、タダシ」と
言った時のマイクと同じように
都橋商店街でのラストでも
「立てよ、タダシ」といったマイク。
どんなに時が流れていても
ハートは一筋。 どこまでも
友達を見捨てないのだ。

第10話「1分間700円」
竹内スグル監督作。
クールです。この回のマイクは
ファッションのせいかな、どこか
『トゥルーロマンス』の時の
スレーター演じるクラレンスみたいで
やんちゃでカッコイイ雰囲気なのよねぇ。
しかし、ほんとに殺し屋の浅野さんが
ハマりすぎです。赦される意味を迷い
命を粗末にする独りの人間を
なんとかしてすくいたいと思う
命が消えそうな人間とのやりとりは
切ない感じです。ラストもクール。

第11話「女と男、男と女」
アレックス・コックス監督作。
マカロニウエスタンですよ、横浜で(笑)
おまけにミルクのエピソードまで。
色々盛り沢山なのに最後には
カラスでまとめちゃう
アレックス・コックス監督ステキです。
ってか、もう航海していない船で
どこへ行く?田口トモロヲさん(笑)

第12話 「ビターズエンド」
利重剛監督作。
最終回らしい最終回。
レギュラーメンバーが全員で
横浜鑑別所の歌を合唱する場面が
なんだか、すごく好きだった。
Bを演じたSIONさんは最高だった。
マイクを演じた永瀬さんの
どんな時も本気の思いが
ドカンと伝わってくる
迫真の演技に胸打たれる。
ラストに流れる「通報されても」
マイクのモノローグ。涙、涙。
利重監督の世界は温度があるね。




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