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草枕 (シアタートラム)













冒頭、暗闇の中から椅子に座る女がぼんやりと登場する場面は
まるでロウソクの灯がゆっくりとつくみたいで、
ほわっ・・という感じにその劇空間に連れて行ってくれたのでした。
絵描きの話だったからなのか美術もスケッチのようにしてあって
それが話にあわせて色んな形に変化して楽しい。

「非人情です、自然で正直なだけです」

そのシンプルな言葉にはっとさせられる。そうだ、それだよねって。
明確な言葉たちを画工役の段田さんはリズミカルに
そして卓と那美役の小泉さんは愛らしく伝え演じてくれる。
その愛らしい感じで死に顔をスケッチしてほしいと言う。
哀しいこともサラリと。その感じが気持ちよかった。
というか、茶屋の老婆、下女、床屋の亭主、中折れ帽の男、案山子・・
五役を演じてくれた浅野さんの芸達者ぶりがたまらない。
突然ミュージカルチックになるとこも楽しかったし
個人的には足と手でジャンケンしてあっちむいてホイがお気に入り。
段田さんと小石を投げる仕草も好きでした(笑)

ラスト、ちょうどアタシが座っていたくらいの位置に
汽車のライトが照らされその眩しさとともに切なさも漂う。
いい意味でこざっぱりした軽やかな舞台だった。
美味しい水まんじゅうを食べた味に似ていた。
非人情でいたい。自然で正直でいるというのは
案外難しいのだろうか。でも、そうやって生きたい・・
そんな風に思わせてくれたひとときでした。





<作>
北村想

<演出>
寺十吾

<出演>
段田安則
小泉今日子
浅野和之
山田悠介
春海四方

<美術>
松井るみ

<照明>
小川幾雄

<音楽>
坂本弘道

<衣裳>
前田文子

<音響>
岩野直人

<ヘアメイクデザイン>
勇見勝彦

<映像>
横山翼
大見康裕

<舞台監督>
瀧原寿子

<プロデューサー>
北村明子

<アドバイザー>
大西一郎

<演出助手>
西祐子

<美術助手>
中西紀恵
平山正太郎
長友由紀

<照明操作>
山崎哲也

<音響操作>
森顕子

<ヘアメイク>
遠山美和子

<舞台部>
正岡啓明
対馬和美
池田洋子

<製作>
(進行)
吉澤尚子
鈴木瑛恵
土井さや佳
海老名あづき
石野菜穂子
(票券)
笠間美穂
(広報)
西村聖子

<大道具製作>
(株)俳優座劇場舞台美術部
(石元俊二・坂元重光)

<小道具>
高津装飾美術(株)
(天野雄太)

<特殊効果>
(有)インパクト
(野本孝行)

<衣装制作>
東京衣裳(株)
(福田明・山野辺雅子・本多あゆみ)

<映像制作>
(株)オーベロン

<かつら制作>
(株)山田かつら
(齋藤貴之)

<履物>
(株)神田屋
(大石雅章)

<ムービングプログラマー>
高橋識

<協力>
(株)バーニングプロダクション
(有)ザズウ
(株)ワタナベエンターテイメント
(有)小川照明デザイン事務所
(有)ライティングユニオン
(有)N.E.T ON
(株)ステージオフィス
THYMON Inc.

<宣伝美術>
平田好

<宣伝写真・舞台写真撮影>
加藤考

<宣伝写真衣装>
前田文子

<宣伝写真着付>
東京衣裳(株)

<宣伝写真・パンフレットヘアメイク>
勇見勝彦

<パンフレットヘアメイク>
藤原羊二(EFFECTOR)

<パンフレット編集・取材>
市川安紀(アルカディア社)

<パンフレット取材>
尾上そら

<印刷>
(有)深雪印刷
(株)三交社

<提携>
公益財団法人せたがや文化財団
世田谷パブリックシアター

<後援>
世田谷区

<企画・製作>
シス・カンパニー

<あらすじ>
卓(小泉今日子)という女の肖像画を描くための力を得ようと、画工(段田安則)は旅に出た。山路を歩いてたどり着いたのは那古井という山あいの温泉場。茶屋の婆さん(浅野和之)によると、宿の女将は何やらいわくつきの美女だと言う。画工をむかえたその女主人の名は那美(小泉今日子)。彼女のどこか謎めいた美しさとぽんぽんと物怖じしない振る舞いに画工はがぜん興味をそそられる。宿に逗留するうち、画工は那美の父の案山子(浅野和之)や禅僧の大徹(春海四方)、那美の徒弟で洋画を描く久一(山田悠介)らと出会う。山中に広がる鏡が池、漂う女のイメージ。画工はこの旅で、本当の「美」を見つけることができるのだろうか・・

カテゴリー:舞台観察記

Author.ガオ
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 鳥が斜めに飛ぶ姿
 カトルカールが焼きあがる香り

★飲喰雑記2012.4.9まではコチラ

 

私立探偵 濱マイクシリーズ BOX
映画三部作。
1作目「我が人生最悪の時」
モノクロ。哀しき友情。
日活映画の香り。
この玩具は閉まっておきなよって
ヤンのお腹をポンと叩くマイクの手が
人柄を表していて好きだなぁ。

2作目「遥かな時代の階段を」
ちょっと「エデンの東」のような
マイクの世界。

3作目「罠」
マイクとミッキー。
明と暗。太陽と月。これまた哀し。
不器用なマイクが恋する姿も良し。

「私立探偵 濱マイク」テレビドラマ版
テレビドラマ版濱マイク。
全話フィルム撮りで全話違う監督だから
キャラは一貫しているものの
各回の個性が強くある。
ドラマというより短編映画のよう。
毎回流れるオープニングの
「くちばしにチェリー」
(EGO-WRAPPIN')や、
YOUさんの予告などかつての
日テレドラマの傷天や探偵物語などを
彷彿させ毎週楽しみでした。

第1話「31→1の寓話」
緒方明監督作。
ちょっとマイクの服が
気合い入りすぎていて違和感(笑)
なかなか凝った話で面白い。
マニュアル通りに生きる哀しさ。
戦っている香川さん切ない。 野毛に
金ちゃんのお墓探しに行こう(謎笑)

第2話「歌姫」
前田良輔監督作。
横浜下町色全開で
このドラマの回のロケ嬉し。
磯村屋とかに焼きソバ
食べに行っちゃったもん(笑)
あの狭い路地も探しちゃった。

第3話「どこまでも遠くへ」
萩生田宏治監督作。
自分が生きている意味。
「ちゃんともっているよ」と
ハートをポンっとたたくマイクが優しい。
あきらかにメリーさんだよねという役柄で
岸田今日子さんが黄金町駅近の橋で
登場してくれるのが嬉しかった。

第4話「サクラサクヒ」
行定勲監督作。
この回が一番映画の濱マイクを
彷彿させる。話の軸になるのは
丈治とメイホアなんだけど
坂道の階段みたいなとこで
寝ころんで待っているマイクとか
横浜港の税関で情報を聞くとことか
二人組の刑事とのやりとりとか
あぁ、これがマイクだ~って感じです。
行定監督は映画版の時に助監督でした。
マイクとは縁が深いです。

第5話「花」
須永秀明監督作。
偽物マイクが出てきたり大阪に行ったり
マイクが黄金劇場でバイトしたり(笑)
ゴタゴタしている中でリストラ問題
独りぼっちの子供・・(泣)
子供の時の思い出がないから
子供にどう接していいのか
わからないというマイクに共感。
そういえば星野君・・・・いた?(謎)

第6話「名前のない森」
青山真治監督作。
ちょっと異色なマイクの世界感
いい意味でぶっ壊してくれていて
斬新で面白い。そうして、
「濱マイク」が「濱マイク」で
いたくなくなるというのは、実は
映画版の頃から伏線として
静かにあると思います。

第7話「私生活」
岩松了監督作。
岩松さんって器用な方なんだなぁ。
役者さんとしても劇作家としても
監督としてもなんでもこなしてしまう。
この回は野毛のパチンコ交換所で
マイクに情報をくれる謎の女サキが中心。
でも相変わらず謎の女です(笑)
赤いワンピースが華やかな
「誰も得はしないわ」というラストが好き。

第8話「時よとまれ、君は美しい」
石井聰亙監督作。
古風だけれど名作。
石井ワールドのロックな世界観。
自白剤の伏線。
意識が朦朧としている中での
声にならないくらいの
マイクの告白。 美しくて
哀しいラストに思わず涙・・。

第9話
「ミスター・ニッポン21世紀の男」
中島哲也監督作。
ぶっ飛んでます。アホです(笑)
中島ワールド全開です。
マイクとタダシの友情にもホロリ。
鑑別所で「立てよ、タダシ」と
言った時のマイクと同じように
都橋商店街でのラストでも
「立てよ、タダシ」といったマイク。
どんなに時が流れていても
ハートは一筋。 どこまでも
友達を見捨てないのだ。

第10話「1分間700円」
竹内スグル監督作。
クールです。この回のマイクは
ファッションのせいかな、どこか
『トゥルーロマンス』の時の
スレーター演じるクラレンスみたいで
やんちゃでカッコイイ雰囲気なのよねぇ。
しかし、ほんとに殺し屋の浅野さんが
ハマりすぎです。赦される意味を迷い
命を粗末にする独りの人間を
なんとかしてすくいたいと思う
命が消えそうな人間とのやりとりは
切ない感じです。ラストもクール。

第11話「女と男、男と女」
アレックス・コックス監督作。
マカロニウエスタンですよ、横浜で(笑)
おまけにミルクのエピソードまで。
色々盛り沢山なのに最後には
カラスでまとめちゃう
アレックス・コックス監督ステキです。
ってか、もう航海していない船で
どこへ行く?田口トモロヲさん(笑)

第12話 「ビターズエンド」
利重剛監督作。
最終回らしい最終回。
レギュラーメンバーが全員で
横浜鑑別所の歌を合唱する場面が
なんだか、すごく好きだった。
Bを演じたSIONさんは最高だった。
マイクを演じた永瀬さんの
どんな時も本気の思いが
ドカンと伝わってくる
迫真の演技に胸打たれる。
ラストに流れる「通報されても」
マイクのモノローグ。涙、涙。
利重監督の世界は温度があるね。




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