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二都物語 (紫テント×新宿梁山泊)























半券とチラシ

新宿花園神社へ再訪。
新宿梁山泊 第55回公演「二都物語」を観てきました。
紅テントの時のゴザの時はお尻と膝がつらかったので(笑)
紫テントではちょっぴりフンパツして階段の指定席。でも、キツキツ。
平日の中途半端な日だけれど、満席でした。

配ってくれた公演チラシを開くと配役紹介とともに
先日逝ってしまった扇田昭彦さんが「『二都物語』初演の衝撃」と
記してくれているものを載せてくれています。

唐十郎が状況劇場の紅テントで『二都物語』を初演した時の衝撃は今もよく覚えている。四十三年前の一九七二年四月、場所は上野・不忍池の水上音楽堂だった。唐十郎はこの作品を、韓国での初演を念頭において書いた。事実、状況劇場はこの年の三月に戒厳令下のソウルで、詩人・金芝河<キムジハ>らの協力を得て、この作品を秘密裡に上演した。上野の水上音楽堂での上演でまず驚いたのは、不忍池を朝鮮海峡に見立て、唐、大久保鷹らが演じる「元日本兵」の密航者たちが冷たい池の中を泳ぎ、ずぶ濡れのまま舞台にはい上がってきたことである。つまり、これは歴史によってさすらうことを強いられた底辺の人々の物語である。(中略)これまで状況劇場以外では上演されなかったこの名作を、新宿梁山泊が初めて上演する。開演が楽しみだ。
新宿梁山泊 「二都物語」のチラシ内「『二都物語』初演の衝撃 扇田昭彦(演劇評論家)」より一部引用しました)


「開演が楽しみだ」としめくくってくれた言葉を眺めていたら
なんだかジーンときてしまった。改めて、合掌。。


開演前、一番前の列と二列目くらいに
ビニールシートとレインコートが配られ洪水の予感(笑)
43年前に不忍池を元日本兵役で泳ぎまくった大久保鷹さんは
犬殺しと猫とり役で登場。思えばアタシにとっては約2年ぶりかな?
KAATでの唐ゼミでの客演の時以来での生の鷹さんのお姿。
秩序なんてクソくらえな、いい意味でデタラメ(笑)で自由奔放な演技と
憎めないあの笑顔は健在で、客席からも「タカ!」という掛け声が。

息がないから鏡が曇らない。100円頂戴。
赤い木馬、白いバラ、そして、水、水、水。
スペクタルな水仕掛けとレトロで灰色な雰囲気あふれる美術と
ロマンチックだったり血のようだったり影絵のようになる
魅力的な照明など眼に楽しくてダイレクトに体感。
ジャスミン(リーラン)役の水嶋カンナさんの熱演が印象的。
大鶴義丹さんが演じていた内田という男は43年前は
根津甚八さんが演じていたそうで、あぁ、それはきっと
謎チックな感じがなんだか素敵だったろうなと思いつつ、
義丹さんの正統派な二枚目系もなかなか素敵でありました。
あの包帯の少女を眺めていたらなんとなく勅使河原監督の
『他人の顔』という映画を思い出す。映画そのものよりも、
やはり、包帯を顔に巻いているのはビジュアル的にインパクトあり。

観に行った日、カテコで唐十郎さんが登場してくれて嬉しかった。
鷹さんと義丹さんに囲まれて嬉しそうでした。観客も拍手、拍手でした。




<作>
唐十郎

<演出>
金守珍

<出演>
大鶴義丹
水嶋カンナ
大久保鷹
趙博
渡会久美子
三浦伸子
小林由尚
加藤亮介
広島光
有栖川ソワレ
小椋麗華
海老根寿代
柏木亜優美
荒田翔子
島本和人
格清俊光
清水修平
申大樹
金守珍

<美術>
宇野亜喜良

<照明>
泉次雄(ライズ)

<美術助手>
野村直子

<舞台装置>
大塚聡+百八竜

<劇中歌作曲>
大貫誉

<音響>
N-TONE

<振付>
大川妙子

<殺陣>
佐藤正行

<宣伝美術>
宇野亜喜良
福田真一

<主催・企画>
新宿梁山泊

<製作協力>
J・S・K

<協力>
(有)ライズ
大塚アトリエ
双葉鋼業
ケイダッシュ
(有)ワンダープロダクション
(株)エスエー・プランニング
高橋周作
大須賀博
樋口浩二
前田和美
塚原希代
松川栞
オサフネ製作所
(有)染野建工
劇団1980
劇団唐組
劇団唐ゼミ
内藤勝博
森永理科
日和佐美香
傳田圭菜
前田尚子
関根麻帆
広島政子
鶴賀㐂代寿郎
佐藤愛
李麗仙

<あらすじ>
海峡を渡って兄を探しに来た女リーラン<ジャスミン>(水嶋カンナ)は街角で道行く人に100円をせびって生きている。ある日、盲の妹を連れた男・内田(大鶴義丹)に出会う。内田を兄と思い込んだリーランは自分が妹に成り代わろうと近づくが、万年筆工場の火事で死んだ少女達の幻影、赤い木馬に乗った少女、戸籍のない幽霊民族、様々な悪夢に翻弄される。二人がたどる道行きは・・・唐十郎が描く海峡を越えたロマン大作。



カテゴリー:舞台観察記

Author.ガオ
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 鳥が斜めに飛ぶ姿
 カトルカールが焼きあがる香り

★飲喰雑記2012.4.9まではコチラ

 

私立探偵 濱マイクシリーズ BOX
映画三部作。
1作目「我が人生最悪の時」
モノクロ。哀しき友情。
日活映画の香り。
この玩具は閉まっておきなよって
ヤンのお腹をポンと叩くマイクの手が
人柄を表していて好きだなぁ。

2作目「遥かな時代の階段を」
ちょっと「エデンの東」のような
マイクの世界。

3作目「罠」
マイクとミッキー。
明と暗。太陽と月。これまた哀し。
不器用なマイクが恋する姿も良し。

「私立探偵 濱マイク」テレビドラマ版
テレビドラマ版濱マイク。
全話フィルム撮りで全話違う監督だから
キャラは一貫しているものの
各回の個性が強くある。
ドラマというより短編映画のよう。
毎回流れるオープニングの
「くちばしにチェリー」
(EGO-WRAPPIN')や、
YOUさんの予告などかつての
日テレドラマの傷天や探偵物語などを
彷彿させ毎週楽しみでした。

第1話「31→1の寓話」
緒方明監督作。
ちょっとマイクの服が
気合い入りすぎていて違和感(笑)
なかなか凝った話で面白い。
マニュアル通りに生きる哀しさ。
戦っている香川さん切ない。 野毛に
金ちゃんのお墓探しに行こう(謎笑)

第2話「歌姫」
前田良輔監督作。
横浜下町色全開で
このドラマの回のロケ嬉し。
磯村屋とかに焼きソバ
食べに行っちゃったもん(笑)
あの狭い路地も探しちゃった。

第3話「どこまでも遠くへ」
萩生田宏治監督作。
自分が生きている意味。
「ちゃんともっているよ」と
ハートをポンっとたたくマイクが優しい。
あきらかにメリーさんだよねという役柄で
岸田今日子さんが黄金町駅近の橋で
登場してくれるのが嬉しかった。

第4話「サクラサクヒ」
行定勲監督作。
この回が一番映画の濱マイクを
彷彿させる。話の軸になるのは
丈治とメイホアなんだけど
坂道の階段みたいなとこで
寝ころんで待っているマイクとか
横浜港の税関で情報を聞くとことか
二人組の刑事とのやりとりとか
あぁ、これがマイクだ~って感じです。
行定監督は映画版の時に助監督でした。
マイクとは縁が深いです。

第5話「花」
須永秀明監督作。
偽物マイクが出てきたり大阪に行ったり
マイクが黄金劇場でバイトしたり(笑)
ゴタゴタしている中でリストラ問題
独りぼっちの子供・・(泣)
子供の時の思い出がないから
子供にどう接していいのか
わからないというマイクに共感。
そういえば星野君・・・・いた?(謎)

第6話「名前のない森」
青山真治監督作。
ちょっと異色なマイクの世界感
いい意味でぶっ壊してくれていて
斬新で面白い。そうして、
「濱マイク」が「濱マイク」で
いたくなくなるというのは、実は
映画版の頃から伏線として
静かにあると思います。

第7話「私生活」
岩松了監督作。
岩松さんって器用な方なんだなぁ。
役者さんとしても劇作家としても
監督としてもなんでもこなしてしまう。
この回は野毛のパチンコ交換所で
マイクに情報をくれる謎の女サキが中心。
でも相変わらず謎の女です(笑)
赤いワンピースが華やかな
「誰も得はしないわ」というラストが好き。

第8話「時よとまれ、君は美しい」
石井聰亙監督作。
古風だけれど名作。
石井ワールドのロックな世界観。
自白剤の伏線。
意識が朦朧としている中での
声にならないくらいの
マイクの告白。 美しくて
哀しいラストに思わず涙・・。

第9話
「ミスター・ニッポン21世紀の男」
中島哲也監督作。
ぶっ飛んでます。アホです(笑)
中島ワールド全開です。
マイクとタダシの友情にもホロリ。
鑑別所で「立てよ、タダシ」と
言った時のマイクと同じように
都橋商店街でのラストでも
「立てよ、タダシ」といったマイク。
どんなに時が流れていても
ハートは一筋。 どこまでも
友達を見捨てないのだ。

第10話「1分間700円」
竹内スグル監督作。
クールです。この回のマイクは
ファッションのせいかな、どこか
『トゥルーロマンス』の時の
スレーター演じるクラレンスみたいで
やんちゃでカッコイイ雰囲気なのよねぇ。
しかし、ほんとに殺し屋の浅野さんが
ハマりすぎです。赦される意味を迷い
命を粗末にする独りの人間を
なんとかしてすくいたいと思う
命が消えそうな人間とのやりとりは
切ない感じです。ラストもクール。

第11話「女と男、男と女」
アレックス・コックス監督作。
マカロニウエスタンですよ、横浜で(笑)
おまけにミルクのエピソードまで。
色々盛り沢山なのに最後には
カラスでまとめちゃう
アレックス・コックス監督ステキです。
ってか、もう航海していない船で
どこへ行く?田口トモロヲさん(笑)

第12話 「ビターズエンド」
利重剛監督作。
最終回らしい最終回。
レギュラーメンバーが全員で
横浜鑑別所の歌を合唱する場面が
なんだか、すごく好きだった。
Bを演じたSIONさんは最高だった。
マイクを演じた永瀬さんの
どんな時も本気の思いが
ドカンと伝わってくる
迫真の演技に胸打たれる。
ラストに流れる「通報されても」
マイクのモノローグ。涙、涙。
利重監督の世界は温度があるね。




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