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透明人間 (紅テント×唐組)



















チラシと半券

新宿の花園神社の中に紅いテントが佇んでいた。
自分としては早めに行ったつもりがチケットを引きかえてもらった
整理番号をみて、わぁ・・すでにこんな番号なのか・・と思いつつ、
チケットをもぎってくれた人が出演している綺麗な女優さんなのも
手作り感があって嬉しいのだった。
時間になるとどこからともなく大勢の老若男女な人たちが
夜と夜になる前の間で劇団員の人たちの言葉を待っていた。
三色の整理券が事前に渡されてアタシはギリギリ前売りだったので青い番号。
靴入れのビニールをもらいテントの中のゴザに体を小さくして子供みたいに座る。
さて、始まる。拍手が沸き起こり、お馴染みの演者たちへの掛け声が行き交う中
力のある言葉の攻撃シャワーを浴びながら、闇の中に咲いた
すぐに散ってしまうような虹色の悲しい花みたいな不思議な気持ちになる。

「海の向こうで11時のベルが鳴っている」「夜のひさしにあたる五月雨は誰の涙なのか」
「赤いダリア」「透明人間」「モモ」様々な哀切が中国語の切ない歌声とともに
哀しく夜のテントの中を舞っていく。ラストにテント奥の壁を壊し
夜の空気が一気に流れ込む。わーという気持ちになり泣きそうになった。
その夜の影の中、鳴りやまない拍手にもう一度お辞儀をしに来てくれた
久保井さんのシルエットに向かってたくさんの手がパチパチと鳴る音に
唐組の上演を楽しみにしている人たちの気持ちが花火のようになった気がした。

なんだかよくわからないけれど、なんだかすごくいいもの。
久しぶりのアングラはちょっぴり痛いお尻の疲労感が襲う帰り道。
また観に来れるだろうか。ちと、ゴザで最後までの体力が足りないけれど(笑)
でも、あの帰り道の祭りの後の切ないような気分・・
この気分はどことなく幸せな気持ちとも似ている。寂しいのにね。




<作>
唐十郎

<演出>
久保井研+唐十郎

<出演>
久保井研
辻孝彦
稲荷卓央
藤井由紀
赤松由美
気田睦
岡田悟一
土屋真衣
岩戸秀年
南智章
清水航平
福本雄樹
毛利悟巳
高畑亜実
藤本沙紀

<絵>
合田佐和子

<宣伝美術>
間村俊一

<データ作成>
海野温子

<作詞>
唐十郎

<作曲>
石川鷹彦

<唐十郎撮影>
滝本淳助

<舞台監督>
気田睦

<舞台美術>
気田睦

<照明>
岩戸秀年

<衣裳>
赤松由美

<音響>
岡田悟一

<協力>
(株)文化印刷
シバイエンジン

<あらすじ>
「ある暑い日、僕の町内に水を恐がる犬」の噂がひろがった。 保健所員・田口(気田睦)はふってわいた狂犬病騒動の調査にとり掛かった。 調べを進めていくうちに、ある煙だらけの焼きとり屋の二階にたどり着く・・。 そこに間借りしている老調教師・合田(辻孝彦)とその飼犬・時次郎、同じくその焼きとり屋に居候する、合田の元軍用犬学校時代の同僚の息子・辻くん(稲荷卓央)が、その元凶であった。 あまつさえその時次郎は、この騒ぎをよそに辻くんと散歩中だという。 そんなところへ野球広場の少年(福本雄樹)が咬まれたという一報が飛び込んできた。 町内は大騒ぎになり、母親(毛利悟巳)は少年を連れてどなり込んでくる勢いだ。 ところが当の辻くんは、犬を野放しにしたままひとり帰り、店の何故かしゃべらぬ女店員・モモ(藤井由紀)を相手に語り始めるのだった。 「浮かんで、行け、どこまでも逃げて行け。そして、又会う時、この水中花の誓いを忘れるな。おまえが、もう俺を忘れていても、俺は、また、この水中花に似たものを、おまえにかざそう。そしたらきっと俺と思え」 スーパーマーケットの前にできた水たまりは、いつか戦時中の福建省にあった演習地の沼へ。幻の沼は時空を駆け巡り、水が水を呼ぶ恐水幻想が雨降る焼きとり屋の二階にあふれだす。 透明人間はここにいたのか・・

カテゴリー:舞台観察記

Author.ガオ
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 夕陽 冬の海 路地 ガリガリくん
 ニャンコの寝息 ワンコの笑顔
 鳥が斜めに飛ぶ姿
 カトルカールが焼きあがる香り

★飲喰雑記2012.4.9まではコチラ

 

私立探偵 濱マイクシリーズ BOX
映画三部作。
1作目「我が人生最悪の時」
モノクロ。哀しき友情。
日活映画の香り。
この玩具は閉まっておきなよって
ヤンのお腹をポンと叩くマイクの手が
人柄を表していて好きだなぁ。

2作目「遥かな時代の階段を」
ちょっと「エデンの東」のような
マイクの世界。

3作目「罠」
マイクとミッキー。
明と暗。太陽と月。これまた哀し。
不器用なマイクが恋する姿も良し。

「私立探偵 濱マイク」テレビドラマ版
テレビドラマ版濱マイク。
全話フィルム撮りで全話違う監督だから
キャラは一貫しているものの
各回の個性が強くある。
ドラマというより短編映画のよう。
毎回流れるオープニングの
「くちばしにチェリー」
(EGO-WRAPPIN')や、
YOUさんの予告などかつての
日テレドラマの傷天や探偵物語などを
彷彿させ毎週楽しみでした。

第1話「31→1の寓話」
緒方明監督作。
ちょっとマイクの服が
気合い入りすぎていて違和感(笑)
なかなか凝った話で面白い。
マニュアル通りに生きる哀しさ。
戦っている香川さん切ない。 野毛に
金ちゃんのお墓探しに行こう(謎笑)

第2話「歌姫」
前田良輔監督作。
横浜下町色全開で
このドラマの回のロケ嬉し。
磯村屋とかに焼きソバ
食べに行っちゃったもん(笑)
あの狭い路地も探しちゃった。

第3話「どこまでも遠くへ」
萩生田宏治監督作。
自分が生きている意味。
「ちゃんともっているよ」と
ハートをポンっとたたくマイクが優しい。
あきらかにメリーさんだよねという役柄で
岸田今日子さんが黄金町駅近の橋で
登場してくれるのが嬉しかった。

第4話「サクラサクヒ」
行定勲監督作。
この回が一番映画の濱マイクを
彷彿させる。話の軸になるのは
丈治とメイホアなんだけど
坂道の階段みたいなとこで
寝ころんで待っているマイクとか
横浜港の税関で情報を聞くとことか
二人組の刑事とのやりとりとか
あぁ、これがマイクだ~って感じです。
行定監督は映画版の時に助監督でした。
マイクとは縁が深いです。

第5話「花」
須永秀明監督作。
偽物マイクが出てきたり大阪に行ったり
マイクが黄金劇場でバイトしたり(笑)
ゴタゴタしている中でリストラ問題
独りぼっちの子供・・(泣)
子供の時の思い出がないから
子供にどう接していいのか
わからないというマイクに共感。
そういえば星野君・・・・いた?(謎)

第6話「名前のない森」
青山真治監督作。
ちょっと異色なマイクの世界感
いい意味でぶっ壊してくれていて
斬新で面白い。そうして、
「濱マイク」が「濱マイク」で
いたくなくなるというのは、実は
映画版の頃から伏線として
静かにあると思います。

第7話「私生活」
岩松了監督作。
岩松さんって器用な方なんだなぁ。
役者さんとしても劇作家としても
監督としてもなんでもこなしてしまう。
この回は野毛のパチンコ交換所で
マイクに情報をくれる謎の女サキが中心。
でも相変わらず謎の女です(笑)
赤いワンピースが華やかな
「誰も得はしないわ」というラストが好き。

第8話「時よとまれ、君は美しい」
石井聰亙監督作。
古風だけれど名作。
石井ワールドのロックな世界観。
自白剤の伏線。
意識が朦朧としている中での
声にならないくらいの
マイクの告白。 美しくて
哀しいラストに思わず涙・・。

第9話
「ミスター・ニッポン21世紀の男」
中島哲也監督作。
ぶっ飛んでます。アホです(笑)
中島ワールド全開です。
マイクとタダシの友情にもホロリ。
鑑別所で「立てよ、タダシ」と
言った時のマイクと同じように
都橋商店街でのラストでも
「立てよ、タダシ」といったマイク。
どんなに時が流れていても
ハートは一筋。 どこまでも
友達を見捨てないのだ。

第10話「1分間700円」
竹内スグル監督作。
クールです。この回のマイクは
ファッションのせいかな、どこか
『トゥルーロマンス』の時の
スレーター演じるクラレンスみたいで
やんちゃでカッコイイ雰囲気なのよねぇ。
しかし、ほんとに殺し屋の浅野さんが
ハマりすぎです。赦される意味を迷い
命を粗末にする独りの人間を
なんとかしてすくいたいと思う
命が消えそうな人間とのやりとりは
切ない感じです。ラストもクール。

第11話「女と男、男と女」
アレックス・コックス監督作。
マカロニウエスタンですよ、横浜で(笑)
おまけにミルクのエピソードまで。
色々盛り沢山なのに最後には
カラスでまとめちゃう
アレックス・コックス監督ステキです。
ってか、もう航海していない船で
どこへ行く?田口トモロヲさん(笑)

第12話 「ビターズエンド」
利重剛監督作。
最終回らしい最終回。
レギュラーメンバーが全員で
横浜鑑別所の歌を合唱する場面が
なんだか、すごく好きだった。
Bを演じたSIONさんは最高だった。
マイクを演じた永瀬さんの
どんな時も本気の思いが
ドカンと伝わってくる
迫真の演技に胸打たれる。
ラストに流れる「通報されても」
マイクのモノローグ。涙、涙。
利重監督の世界は温度があるね。




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