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『少女は自転車にのって』

パンフレットと半券

★この映画のあらすじ、キャスト、スタッフなどはコチラ

この映画は映画館の設置が法律で禁じられている国
サウジアラビアで初めて作られた長編映画で
監督はサウジ初の女性監督ハイファ・アル=マンスールさん。
だからこそ、皆が奇跡の映画と絶賛するし
アタシもスゴイと思うのだけれど、でも、単純に1本の映画として
とっても気持ちよい可愛い作品で、そこがスゴイのですよね。
なんていうか大抵こういうシビアな条件下で作った映画は
どこかメッセージが強すぎたり悲劇を訴えるものが多くて
それはそれで大切な視点だけれど、そういう作品だと
興味がある人だけしか観ないという映画になってしまう。
けど、これ、単純に主人公の10歳の少女ワジダちゃんの
自転車を手に入れるまでの青春映画として楽しく観ることができる。
しかも楽しい中にも男尊女卑の差別の問題や
後から考えるととても恐ろしいことだったかも・・ということを
サクサクと描いているので、そのサクサク加減が尚更、そっか、
それがサウジの日常なのかと後から怖いし、なんで?って、逆に残る。
そして、何かをただ声高に反抗するだけではなくて
今、自分が生きていなかきゃいけない場所で、
自分の欲しいものやりたいことをどうやったら成し遂げることが出来るのか
そこを真っ直ぐ見つめて描いてくれている気がしました。

それにしても思いのほかクスクス笑える場面が多い。
補助輪をつけてくれたアブドゥラくんに
バカにしないでという感じで泣きまくるワジダちゃん。
なかなか泣きやまないのでアブドゥラくんが彼女に
「泣きやんだら5リヤル」と言い本当にお金をあげると
あっという間に泣きやむワジダちゃんとか(笑)
この二人を観ているだけで、楽しい。

ラスト、ワジダちゃんとアブドゥラくんが自転車にのって風をかっさらっていく。
その爽やかな姿を眺めていたら、なんだか、祈るような願う気持ちが
こみあげてきてしまって思いがけず涙が次から次へと止まらなくなってしまった。
「世界一、幸せになって」そうワジダちゃんに言ってくれたワジダのお母さん。
彼女の言葉はそのまま映画を観ていたアタシの気持ちになる。

この映画を作ることはある意味、命がけだったはず。
でも、そんなことを忘れさせてくれるくらいの軽やかさ。
時にアイロニーを調味料にして笑いもいれながら、しっかり泣かせてくれた。
久しぶりに思い出し泣きしちゃうくらい。
この映画を生んでくれて、ありがとう、ありがとう。


この映画の・・・

満足度:99%

カテゴリー:くいしんぼうシネマ

テーマ:映画館で観た映画
ジャンル:映画

Author.ガオ
cmaukie home
 【好き】
 映画 演劇 SYCYCD 
 サッカー 音楽 写真 散歩 本
 バニラアイス シュウマイ
 レモンケーキ 春巻 豆大福
 五目焼きそば タマゴサンド
 熱燗 電気ブラン ジンジャエール
 夕陽 冬の海 路地 ガリガリくん
 ニャンコの寝息 ワンコの笑顔
 鳥が斜めに飛ぶ姿
 カトルカールが焼きあがる香り

★飲喰雑記2012.4.9まではコチラ

 

私立探偵 濱マイクシリーズ BOX
映画三部作。
1作目「我が人生最悪の時」
モノクロ。哀しき友情。
日活映画の香り。
この玩具は閉まっておきなよって
ヤンのお腹をポンと叩くマイクの手が
人柄を表していて好きだなぁ。

2作目「遥かな時代の階段を」
ちょっと「エデンの東」のような
マイクの世界。

3作目「罠」
マイクとミッキー。
明と暗。太陽と月。これまた哀し。
不器用なマイクが恋する姿も良し。

「私立探偵 濱マイク」テレビドラマ版
テレビドラマ版濱マイク。
全話フィルム撮りで全話違う監督だから
キャラは一貫しているものの
各回の個性が強くある。
ドラマというより短編映画のよう。
毎回流れるオープニングの
「くちばしにチェリー」
(EGO-WRAPPIN')や、
YOUさんの予告などかつての
日テレドラマの傷天や探偵物語などを
彷彿させ毎週楽しみでした。

第1話「31→1の寓話」
緒方明監督作。
ちょっとマイクの服が
気合い入りすぎていて違和感(笑)
なかなか凝った話で面白い。
マニュアル通りに生きる哀しさ。
戦っている香川さん切ない。 野毛に
金ちゃんのお墓探しに行こう(謎笑)

第2話「歌姫」
前田良輔監督作。
横浜下町色全開で
このドラマの回のロケ嬉し。
磯村屋とかに焼きソバ
食べに行っちゃったもん(笑)
あの狭い路地も探しちゃった。

第3話「どこまでも遠くへ」
萩生田宏治監督作。
自分が生きている意味。
「ちゃんともっているよ」と
ハートをポンっとたたくマイクが優しい。
あきらかにメリーさんだよねという役柄で
岸田今日子さんが黄金町駅近の橋で
登場してくれるのが嬉しかった。

第4話「サクラサクヒ」
行定勲監督作。
この回が一番映画の濱マイクを
彷彿させる。話の軸になるのは
丈治とメイホアなんだけど
坂道の階段みたいなとこで
寝ころんで待っているマイクとか
横浜港の税関で情報を聞くとことか
二人組の刑事とのやりとりとか
あぁ、これがマイクだ~って感じです。
行定監督は映画版の時に助監督でした。
マイクとは縁が深いです。

第5話「花」
須永秀明監督作。
偽物マイクが出てきたり大阪に行ったり
マイクが黄金劇場でバイトしたり(笑)
ゴタゴタしている中でリストラ問題
独りぼっちの子供・・(泣)
子供の時の思い出がないから
子供にどう接していいのか
わからないというマイクに共感。
そういえば星野君・・・・いた?(謎)

第6話「名前のない森」
青山真治監督作。
ちょっと異色なマイクの世界感
いい意味でぶっ壊してくれていて
斬新で面白い。そうして、
「濱マイク」が「濱マイク」で
いたくなくなるというのは、実は
映画版の頃から伏線として
静かにあると思います。

第7話「私生活」
岩松了監督作。
岩松さんって器用な方なんだなぁ。
役者さんとしても劇作家としても
監督としてもなんでもこなしてしまう。
この回は野毛のパチンコ交換所で
マイクに情報をくれる謎の女サキが中心。
でも相変わらず謎の女です(笑)
赤いワンピースが華やかな
「誰も得はしないわ」というラストが好き。

第8話「時よとまれ、君は美しい」
石井聰亙監督作。
古風だけれど名作。
石井ワールドのロックな世界観。
自白剤の伏線。
意識が朦朧としている中での
声にならないくらいの
マイクの告白。 美しくて
哀しいラストに思わず涙・・。

第9話
「ミスター・ニッポン21世紀の男」
中島哲也監督作。
ぶっ飛んでます。アホです(笑)
中島ワールド全開です。
マイクとタダシの友情にもホロリ。
鑑別所で「立てよ、タダシ」と
言った時のマイクと同じように
都橋商店街でのラストでも
「立てよ、タダシ」といったマイク。
どんなに時が流れていても
ハートは一筋。 どこまでも
友達を見捨てないのだ。

第10話「1分間700円」
竹内スグル監督作。
クールです。この回のマイクは
ファッションのせいかな、どこか
『トゥルーロマンス』の時の
スレーター演じるクラレンスみたいで
やんちゃでカッコイイ雰囲気なのよねぇ。
しかし、ほんとに殺し屋の浅野さんが
ハマりすぎです。赦される意味を迷い
命を粗末にする独りの人間を
なんとかしてすくいたいと思う
命が消えそうな人間とのやりとりは
切ない感じです。ラストもクール。

第11話「女と男、男と女」
アレックス・コックス監督作。
マカロニウエスタンですよ、横浜で(笑)
おまけにミルクのエピソードまで。
色々盛り沢山なのに最後には
カラスでまとめちゃう
アレックス・コックス監督ステキです。
ってか、もう航海していない船で
どこへ行く?田口トモロヲさん(笑)

第12話 「ビターズエンド」
利重剛監督作。
最終回らしい最終回。
レギュラーメンバーが全員で
横浜鑑別所の歌を合唱する場面が
なんだか、すごく好きだった。
Bを演じたSIONさんは最高だった。
マイクを演じた永瀬さんの
どんな時も本気の思いが
ドカンと伝わってくる
迫真の演技に胸打たれる。
ラストに流れる「通報されても」
マイクのモノローグ。涙、涙。
利重監督の世界は温度があるね。




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