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『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』

パンフレットと半券「毎日クマ子の映画でイッパイいっぱい no.37/100万回生きたねこ」

★この映画のあらすじなどの情報、公式サイトはコチラ

水曜日の女子の日のサービスデーに行けなくて
もしかしたら、観に行けないかもと思っていたけれど
上映最終日間に合いました。運よく丁度映画の日でサービスデーでした。

映画の冒頭に静かに文字が映される
“わたしは七十になったけど、七十だけってわけじゃないんだよね。
 生まれてから七十までの年を全部持っているんだよ。
 だからわたしは七歳のわたしも
 十二歳のわたしも持っているんだよ。
        「あの庭の扉をあけたとき」”

その後猫たちがただ静かにこちらを見つめる映像が
そよそよと映し出される。その佇まいだけで
言葉にならない何かが伝わってきて涙がじわりと出てきてしまった。

佐野さんは言う。
「普通の人はさぁ、ガンになるとガンと闘うっていう
 ドキュメンタリーとか作ったりするじゃない。
 私、あぁいうのバカバカしくってしょうがないのよね。
 死ぬときゃ、死ぬんだから」

そう、そういう映画なのだった。
よくある密着ドキュメンタリーのようなものではなくて
絵本を1ページずつめくって独りで受け止めながら
心の中で読む時のように静かにゆっくり通りすぎる風のような映画だった。
佐野さんが言うように猫の眼って確かに孤独な眼をしている。
だから、美しいのかもしれない。そしてポツリと言う
子供の時、すごい孤独じゃなかった?、と。

この映画には各世代の読者の人たちが登場してくれて
其々の傷ついた人生たちをそっと伝えてくれる。
なぜピックアップされた人たちが女性ばかりだったのか、
そこがちょっとわからないのだけれど
それでも、その声にならない深い哀しみと
それを伝えようとしてくれていることに世界が繋がった気がした。

佐野さんは姿は映さない約束で声だけだったのだけれど
その声だけで存在感絶大だった。
湿気のない北京の風を知っている佐野さんは
そのカラリとした北京の風のように
サバサバした声と潔い言葉たちがカッコイイ。

彼女の故郷である北京へ女優の渡辺さんが訪ねる。
街並みは変化してしまっているのが伝わってくる歩みの中
本屋さんにあったのは「100万回生きたねこ」の絵本。
この本に沢山の人たちが出逢ったんですね。

「生きるということに何の執着もないのよ」
「生まれたくて生まれて来たわけじゃないんだしね」
「大事なものは目にみえないこと」

ただ生きて、そして、死ねばいいよね。
何かにならなくてもいいよね。
特別なことなんかいらないよね。そのままの自分でいい。
この映画の存在がそう言ってくれているようで
心が動いた。目に見えないものを感じた。感動した。



この映画の・・・

満足度:70%
食べ残し度:男の人たちの話も聞いてみたかった。
おかわり度:色んな猫たちに出逢いたくなる。
      北京の風を感じたくなる。目に見えないものをもっと感じたい。
      そしてなぜか、色んなことを手放したくなった。
      シンプルになりたい。自由になりたい。そんな気持ちになれた映画でした。

カテゴリー:くいしんぼうシネマ

テーマ:映画館で観た映画
ジャンル:映画

Author.ガオ
cmaukie home
 【好き】
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 レモンケーキ 春巻 豆大福
 五目焼きそば タマゴサンド
 熱燗 電気ブラン ジンジャエール
 夕陽 冬の海 路地 ガリガリくん
 ニャンコの寝息 ワンコの笑顔
 鳥が斜めに飛ぶ姿
 カトルカールが焼きあがる香り

★飲喰雑記2012.4.9まではコチラ

 

私立探偵 濱マイクシリーズ BOX
映画三部作。
1作目「我が人生最悪の時」
モノクロ。哀しき友情。
日活映画の香り。
この玩具は閉まっておきなよって
ヤンのお腹をポンと叩くマイクの手が
人柄を表していて好きだなぁ。

2作目「遥かな時代の階段を」
ちょっと「エデンの東」のような
マイクの世界。

3作目「罠」
マイクとミッキー。
明と暗。太陽と月。これまた哀し。
不器用なマイクが恋する姿も良し。

「私立探偵 濱マイク」テレビドラマ版
テレビドラマ版濱マイク。
全話フィルム撮りで全話違う監督だから
キャラは一貫しているものの
各回の個性が強くある。
ドラマというより短編映画のよう。
毎回流れるオープニングの
「くちばしにチェリー」
(EGO-WRAPPIN')や、
YOUさんの予告などかつての
日テレドラマの傷天や探偵物語などを
彷彿させ毎週楽しみでした。

第1話「31→1の寓話」
緒方明監督作。
ちょっとマイクの服が
気合い入りすぎていて違和感(笑)
なかなか凝った話で面白い。
マニュアル通りに生きる哀しさ。
戦っている香川さん切ない。 野毛に
金ちゃんのお墓探しに行こう(謎笑)

第2話「歌姫」
前田良輔監督作。
横浜下町色全開で
このドラマの回のロケ嬉し。
磯村屋とかに焼きソバ
食べに行っちゃったもん(笑)
あの狭い路地も探しちゃった。

第3話「どこまでも遠くへ」
萩生田宏治監督作。
自分が生きている意味。
「ちゃんともっているよ」と
ハートをポンっとたたくマイクが優しい。
あきらかにメリーさんだよねという役柄で
岸田今日子さんが黄金町駅近の橋で
登場してくれるのが嬉しかった。

第4話「サクラサクヒ」
行定勲監督作。
この回が一番映画の濱マイクを
彷彿させる。話の軸になるのは
丈治とメイホアなんだけど
坂道の階段みたいなとこで
寝ころんで待っているマイクとか
横浜港の税関で情報を聞くとことか
二人組の刑事とのやりとりとか
あぁ、これがマイクだ~って感じです。
行定監督は映画版の時に助監督でした。
マイクとは縁が深いです。

第5話「花」
須永秀明監督作。
偽物マイクが出てきたり大阪に行ったり
マイクが黄金劇場でバイトしたり(笑)
ゴタゴタしている中でリストラ問題
独りぼっちの子供・・(泣)
子供の時の思い出がないから
子供にどう接していいのか
わからないというマイクに共感。
そういえば星野君・・・・いた?(謎)

第6話「名前のない森」
青山真治監督作。
ちょっと異色なマイクの世界感
いい意味でぶっ壊してくれていて
斬新で面白い。そうして、
「濱マイク」が「濱マイク」で
いたくなくなるというのは、実は
映画版の頃から伏線として
静かにあると思います。

第7話「私生活」
岩松了監督作。
岩松さんって器用な方なんだなぁ。
役者さんとしても劇作家としても
監督としてもなんでもこなしてしまう。
この回は野毛のパチンコ交換所で
マイクに情報をくれる謎の女サキが中心。
でも相変わらず謎の女です(笑)
赤いワンピースが華やかな
「誰も得はしないわ」というラストが好き。

第8話「時よとまれ、君は美しい」
石井聰亙監督作。
古風だけれど名作。
石井ワールドのロックな世界観。
自白剤の伏線。
意識が朦朧としている中での
声にならないくらいの
マイクの告白。 美しくて
哀しいラストに思わず涙・・。

第9話
「ミスター・ニッポン21世紀の男」
中島哲也監督作。
ぶっ飛んでます。アホです(笑)
中島ワールド全開です。
マイクとタダシの友情にもホロリ。
鑑別所で「立てよ、タダシ」と
言った時のマイクと同じように
都橋商店街でのラストでも
「立てよ、タダシ」といったマイク。
どんなに時が流れていても
ハートは一筋。 どこまでも
友達を見捨てないのだ。

第10話「1分間700円」
竹内スグル監督作。
クールです。この回のマイクは
ファッションのせいかな、どこか
『トゥルーロマンス』の時の
スレーター演じるクラレンスみたいで
やんちゃでカッコイイ雰囲気なのよねぇ。
しかし、ほんとに殺し屋の浅野さんが
ハマりすぎです。赦される意味を迷い
命を粗末にする独りの人間を
なんとかしてすくいたいと思う
命が消えそうな人間とのやりとりは
切ない感じです。ラストもクール。

第11話「女と男、男と女」
アレックス・コックス監督作。
マカロニウエスタンですよ、横浜で(笑)
おまけにミルクのエピソードまで。
色々盛り沢山なのに最後には
カラスでまとめちゃう
アレックス・コックス監督ステキです。
ってか、もう航海していない船で
どこへ行く?田口トモロヲさん(笑)

第12話 「ビターズエンド」
利重剛監督作。
最終回らしい最終回。
レギュラーメンバーが全員で
横浜鑑別所の歌を合唱する場面が
なんだか、すごく好きだった。
Bを演じたSIONさんは最高だった。
マイクを演じた永瀬さんの
どんな時も本気の思いが
ドカンと伝わってくる
迫真の演技に胸打たれる。
ラストに流れる「通報されても」
マイクのモノローグ。涙、涙。
利重監督の世界は温度があるね。




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