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18年前

或る日

月日が流れるのがあっという間なのか
自分が月日が流れて行くことに鈍感になってしまったのか
もう、18年、まだ、18年。
早朝いきなり何もかもが崩れ落ちすべてが壊れて消えて行くこと。
どんなに怖かったろうと本気で想像しても
アタシはそこに居なかった。そう思って口をつぐんでしまう。
そう、それは想像したところで、本当の痛みはわからない。
本当の痛みを知っている人に寄り添うことは傲慢なんだと思い知らされる。
3.11で怖かったはずなのに、住む家とご飯があれば
どんどん気持ちが落ち着いてしまう。気がつけば普通に生活している。
でも、普通ってなんだろうとも思う。なんだろうね。

阪神・淡路大震災を経験なさった さとなお様のコチラのコラムを拝読しました。
「災害とは個人的な体験なのだ」に思わず同感する。
と、同時に、それは災害に限ったことではなくて
あらゆる経験にそれが当てはまると、しみじみ思う。

震災とは関係ないことだけれど、以前病院で亡くなった猫のこと、
病院に連れて行ったことを後悔していることを記したことがある。
嫌がっていたのに早めに病院に連れて行ったら
そこで治療中に亡くなった。あまりのことに泣き叫んでしまったことを。
それを読んで掲示板だかどこかにコメントを残してくれた方がいて
その言葉を読んで思わず気分が悪くなったことがあった。
書いた人は悪気はなくて、それが寿命だったことと
人間は猫にドラマをつけすぎるよと、そんなに嘆かないで
というような意味合いだったかもしれないけれど
なんかね、そんな言葉が欲しかったんじゃなくて
そんなの一緒に暮らしてウチの猫と逢ったこともないのに
今、とても哀しいのに、何も知らない人に言われたかないよと思いつつ
逆に思えば地雷をふむかもしれないからスルーしてもいいことなのに
知らなくても何かを思って勇気を出して残してくれた言葉に対して
そんな風に思ってしまう自分は、どこかで他人に期待してしまっていたと
そして、期待してしまうと最後、奈落の底に堕ちてしまうのに
勝手に期待して、勝手にガッカリしているなんて
なんて、傲慢で、心が狭いんだと、自分が嫌になってしまった。
それ以来、そういう深いことはここでは記すのは止めようと思った。
共有したところで、仕方がないのだ。
それは一時期、吐きだしたくて吐きだしまくっていた
親という存在が最悪なものだと言うことにも似ている。
それをうっかり読んでしまった人は気分が悪いだろうし
いくら記したところで、アタシが経験したことは誰にもわからない。
わからないから、勝手に言う。それでも、親だよと平気で言う。
いくつになっても許せないのはバカだとも言われたことがある。
でもね、そういう次元じゃないんだよと、どんなに説明したところで
その人にはわからない。だって、その人はアタシじゃないんだもの。

フィクションだけれど『ラビット・ホール』という映画で
哀しみは人それぞれ形が違って誰とも分かち合えず
永遠に消えず持ち続けるということに異様に共感してしまうのも
映画『まほろ駅前多田便利軒』の行天が何もかもを終わりにしようと
親を殺そうと包丁を持ってバス亭にいて虐待されて殺される子供は沢山いるのに
虐待した親を殺す子供があんまりいないのはどうしてなんだろうという
行天という自分の痛みに不感症なキャラクターに
異様に共感してしまうのもそういうことが下敷きになっているのかもと
つい最近気がついた。そういうタイプの映画に出逢うと
否定され続けてきた魂が受け入れられた気がして安心する。
そんな時、映画は心の友だとしみじみ感じながら
やっぱり映画も評論家や世間の評価や興行成績とは
まったく関係ない個人的な体験や感じ方が影響するものなんだ、と。

そういうことなんだと思う。個人的なことなのだ。
だから、どんなに怖い思いをしても、
哀しみに打ちひしがれている人を目の前にしても
何もしてもらいたくないし、何も出来ないのは
その人はその人でしかないから。その人になれないから。

だけど、それでも、想うのは、人は確かに孤独だけれど
でも、人は独りじゃないよということ。
生きている、ということは、それだけで様々なことに繋がっている。
朝起きて何かを食べること。食パンを一枚食べるだけでも
パンを売る人、パンそのものを作った人、パンを入れる袋を作った人、
材料を作った人、材料を運ぶ人・・パンを一枚食べるだけでも
数えきれない人たちの手を通り過ぎて自分の口に入る。
その人たちには永遠に逢わないかもしれない。
だけれど、食べたら、独りじゃない。繋がっている。同じ時代に生きている人たちと。

18年前の早朝。アタシは何も失くさなかった。
そこに居なかった。だから、本当の辛さ、哀しさを知らない。
だけど、それでも想うのです。
生きたくても生きられなかった人たちの魂が
どうか、安らかであることを。
そして、大切な何かを失って哀しみと一緒に
生き抜いている方たちの日々や時間の中で
心から笑える瞬間が少しでもあることを・・
キレイ事にしか聞こえないかもしれないけれど
とても傲慢なのはわかっているけれど、でも、今日だけは
そう願いました。本気で願いました。心から。

カテゴリー:日々の想いや出来事+空への手紙

テーマ:ひとりごとのようなもの
ジャンル:日記

Author.ガオ
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 カトルカールが焼きあがる香り

★飲喰雑記2012.4.9まではコチラ

 

私立探偵 濱マイクシリーズ BOX
映画三部作。
1作目「我が人生最悪の時」
モノクロ。哀しき友情。
日活映画の香り。
この玩具は閉まっておきなよって
ヤンのお腹をポンと叩くマイクの手が
人柄を表していて好きだなぁ。

2作目「遥かな時代の階段を」
ちょっと「エデンの東」のような
マイクの世界。

3作目「罠」
マイクとミッキー。
明と暗。太陽と月。これまた哀し。
不器用なマイクが恋する姿も良し。

「私立探偵 濱マイク」テレビドラマ版
テレビドラマ版濱マイク。
全話フィルム撮りで全話違う監督だから
キャラは一貫しているものの
各回の個性が強くある。
ドラマというより短編映画のよう。
毎回流れるオープニングの
「くちばしにチェリー」
(EGO-WRAPPIN')や、
YOUさんの予告などかつての
日テレドラマの傷天や探偵物語などを
彷彿させ毎週楽しみでした。

第1話「31→1の寓話」
緒方明監督作。
ちょっとマイクの服が
気合い入りすぎていて違和感(笑)
なかなか凝った話で面白い。
マニュアル通りに生きる哀しさ。
戦っている香川さん切ない。 野毛に
金ちゃんのお墓探しに行こう(謎笑)

第2話「歌姫」
前田良輔監督作。
横浜下町色全開で
このドラマの回のロケ嬉し。
磯村屋とかに焼きソバ
食べに行っちゃったもん(笑)
あの狭い路地も探しちゃった。

第3話「どこまでも遠くへ」
萩生田宏治監督作。
自分が生きている意味。
「ちゃんともっているよ」と
ハートをポンっとたたくマイクが優しい。
あきらかにメリーさんだよねという役柄で
岸田今日子さんが黄金町駅近の橋で
登場してくれるのが嬉しかった。

第4話「サクラサクヒ」
行定勲監督作。
この回が一番映画の濱マイクを
彷彿させる。話の軸になるのは
丈治とメイホアなんだけど
坂道の階段みたいなとこで
寝ころんで待っているマイクとか
横浜港の税関で情報を聞くとことか
二人組の刑事とのやりとりとか
あぁ、これがマイクだ~って感じです。
行定監督は映画版の時に助監督でした。
マイクとは縁が深いです。

第5話「花」
須永秀明監督作。
偽物マイクが出てきたり大阪に行ったり
マイクが黄金劇場でバイトしたり(笑)
ゴタゴタしている中でリストラ問題
独りぼっちの子供・・(泣)
子供の時の思い出がないから
子供にどう接していいのか
わからないというマイクに共感。
そういえば星野君・・・・いた?(謎)

第6話「名前のない森」
青山真治監督作。
ちょっと異色なマイクの世界感
いい意味でぶっ壊してくれていて
斬新で面白い。そうして、
「濱マイク」が「濱マイク」で
いたくなくなるというのは、実は
映画版の頃から伏線として
静かにあると思います。

第7話「私生活」
岩松了監督作。
岩松さんって器用な方なんだなぁ。
役者さんとしても劇作家としても
監督としてもなんでもこなしてしまう。
この回は野毛のパチンコ交換所で
マイクに情報をくれる謎の女サキが中心。
でも相変わらず謎の女です(笑)
赤いワンピースが華やかな
「誰も得はしないわ」というラストが好き。

第8話「時よとまれ、君は美しい」
石井聰亙監督作。
古風だけれど名作。
石井ワールドのロックな世界観。
自白剤の伏線。
意識が朦朧としている中での
声にならないくらいの
マイクの告白。 美しくて
哀しいラストに思わず涙・・。

第9話
「ミスター・ニッポン21世紀の男」
中島哲也監督作。
ぶっ飛んでます。アホです(笑)
中島ワールド全開です。
マイクとタダシの友情にもホロリ。
鑑別所で「立てよ、タダシ」と
言った時のマイクと同じように
都橋商店街でのラストでも
「立てよ、タダシ」といったマイク。
どんなに時が流れていても
ハートは一筋。 どこまでも
友達を見捨てないのだ。

第10話「1分間700円」
竹内スグル監督作。
クールです。この回のマイクは
ファッションのせいかな、どこか
『トゥルーロマンス』の時の
スレーター演じるクラレンスみたいで
やんちゃでカッコイイ雰囲気なのよねぇ。
しかし、ほんとに殺し屋の浅野さんが
ハマりすぎです。赦される意味を迷い
命を粗末にする独りの人間を
なんとかしてすくいたいと思う
命が消えそうな人間とのやりとりは
切ない感じです。ラストもクール。

第11話「女と男、男と女」
アレックス・コックス監督作。
マカロニウエスタンですよ、横浜で(笑)
おまけにミルクのエピソードまで。
色々盛り沢山なのに最後には
カラスでまとめちゃう
アレックス・コックス監督ステキです。
ってか、もう航海していない船で
どこへ行く?田口トモロヲさん(笑)

第12話 「ビターズエンド」
利重剛監督作。
最終回らしい最終回。
レギュラーメンバーが全員で
横浜鑑別所の歌を合唱する場面が
なんだか、すごく好きだった。
Bを演じたSIONさんは最高だった。
マイクを演じた永瀬さんの
どんな時も本気の思いが
ドカンと伝わってくる
迫真の演技に胸打たれる。
ラストに流れる「通報されても」
マイクのモノローグ。涙、涙。
利重監督の世界は温度があるね。




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