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date :2016年09月

あなたの子供を辞めました



著者:中井宏美
発行:マガジンハウス

親を殺すくらいなら、親の存在に苦しめられるくらいなら、世間の誰がとがめようと、絶縁を考えるべきではないだろうか



日本ではこれだけ虐待問題が深刻なのにもかかわらず
未だに親の側からしか物事を見つめてくれない発言や制度が多いゆえに
著者の中井さんが発してくれるシンプルで正直なこの言葉に、
とても救われた気がしました。

彼女の絶縁が完成したきっかけになった
母親からの手紙を読んでいたら、毒親って最後まで毒親なのだなと。
世間の目を気にして、何もかもが打算的で、平気で嘘をつき、
そして、自分からなぜ子供が離れていったのかというのを
全く理解しておらず、最後には必ず、精神的に絶縁したところで
法的には出来ないそうですよと、法律的には完全な他人にはなれないという
そのことをなぜか主張したがるのは、これはどんな毒親も
同じことを言うのだなと苦笑いしてしまった。

著者の中井さんとアタシの親の反応は一見、違うタイプの毒親に見えつつも
「毒になる親」のスーザンさんが言っているように実は正反対の反応でも
同じなのだということがわかってきて、とにかくこの本を読んでいると
ある意味、本当に似ていて、思わず自分の親のことを思い出してしまった。
それゆえ、フラッシュバックしてきてしまい、中井さんの体験と
自分の体験を同時に受けとめる感じになるので、時々読むのが辛くなる反面
一種の分かち合いのような肩の荷がおりたような開放感も感じられ、
どんな形でも、文字でもいいから吐き出すことはイイことなのかもしれないと
そんな風にも思えてきたのです。

人間って、どうしてこうもメンドクサイことになってしまうのだろう。
子供は生まれてくる場所も親も選べない。
宇宙からみたらあっという間の生の時間。
出来れば心からの笑顔あふれる日々でいたいはずなのに。
アタシたちは、突然ヒステリックに殴られるために生まれてきたんじゃない。
自分の時間すべてを親姉妹のために捧げるために生まれてきたのではない。
奴隷じゃない、自殺をしろと言われ、自殺をしたいと思うために生まれてきたのではない。
人の悪口や差別や罵りを聞くためにこの耳があるのではない。
外ズラだけがよくて泣き落としがうまくて嘘ばかりなくせに
ウチの中では子供を殺しにかかってくるような顔を見るための目があるのではない。
この体と心は怯えるために存在しているのではない。

人それぞれ、人生いろいろ、色んな生き方があり、色んな選択がある。
その中で、絶縁を肯定してくれる人がいてくれる・・
そう思えるだけでも、励みになりました。読んでよかった、です。

カテゴリー:読書感雑記

毒になる親



著者:スーザン・フォワード
訳者:玉置 悟
発行:講談社

許さなくてもいい、という救い。

たった今、読み終わった瞬間に思ったこと・・
どうしてもっと早くにこの本に出逢っていなかったのだろう・・
そしたら、もう少し、生き方が違っていたかもしれない、と。

許すということは罪をなかったことにしてしまうことで、
それは泣き寝入りと同じことなのですよね。
でも、許せないことを許してくれないことが多すぎて。
知らない人は言う。あまりにも簡単にその言葉を言う。
許しなさい、と。たとえ、何かあっても、色々あったろうけれど
もうアナタも世間では親になるようないい歳になったのだから
許してあげなよ、許したら自分も楽になるよとか
悪いことばかりじゃなくて、いいところもあったでしょ?
何はともあれ親は親だよ、産んでくれて育ててくれたのだから、
もう憎しみは手放しなさい、憎しみから解放されなさい・・と。

勝手に産みおとされ、彼らのいいように利用され
生きているのに、人格が無視され物扱いだった。
尊厳をズタズタにされた数えきれない事実にはフタをして
忘れなさいと、許しなさい、ということばかり。

思えばいつも言われていた、なぜそんなに自分を卑下するの?と。
その理由も、何もかも、この本に記されていることがあまりにもドンピシャで
おまけに、あまりにも自分の親が毒親にあてはまりすぎて
読み進めば進むほど、すべての細胞が目を覚ましていくようだった。
訳してくれた玉置さんの言葉からスーザン・フォワードさんの声が心の奥底まで届く。
ただの絵空事のその場しのぎの癒しではなく、
現実的な解決方法が提案されていて、それが出来るか出来ないかは別として
今まで疑心でパンパンになりながら生きてきた何十年という年月の
無視されてきた自分自身の中にあるドロドロになった憎悪や
行き場のない哀しみや、失われた日々に少しずつ陽があたっていくような
どこか生命力に似たものに触れたような気持ちになる。

スーザンさんは言う。
「毒になる親」を許す必要はないということを。
許すということの落とし穴。なかったことにしてしまうことの危なさ。
許さなくても(許さない方が)心の健康と平和はとりもどせることを
わかりやすく細やかに語ってくれている。それは訳者の方の細やかさでもある。
あとがきにそれが現れていて、思わず、そうそうと頷くことばかりだった。
もう、オリジナルは16年以上も前、文庫でも15年も前の本なのに
今でも頷くことばかり。特に心理的虐待については未だに日本は後進国だと思う。

この本では、たとえ、親が年老いて死んでしまっていても
子供が大人になって年老いても、永遠に苦しむということを記しています。
毒親は、治りません。きっと、自分の罪にすら気が付きません。
おまけに酷い仕打ちや言葉はなかったことに、言わなかったことになります。
ですから、彼らを変えることを期待するのは無駄なのです。
そもそも、彼らが自分のしたことを理解しているような人間だったら
毒親にはなっていないからです。
それより、自分を解放しましょう。自分が変わりましょう。
もう、棄てればいい。日本では完璧な絶縁が無理でも、
そんなことは怖くありません。紙切れのことです。紙面上のことでしかありません。
精神的に、そして実質的に完全スルーで絶縁すればいいのです。
怒りと哀しみを正面から受け入れ誰になんと言われようと許してはいけない。
しかし、復讐することではない。許すということはなかったことになってしまうのだから。
傷つけられたこと、身体的、心理的、どんな形でもそれは暴力なのだということ。
その責任の行方は傷つけた方にあり、傷つけられた方ではないのだから。
この人生、たった一度きりのかけがえのない人生。時間がもったいないのです。
自分が自分であるために。自分を取り戻すために。
この本に出逢えて少しだけ気持ちが晴れたのは大きな一歩です。
励みになりました。

カテゴリー:読書感雑記

マハゴニー市の興亡 (KAAT)


カテゴリー:舞台観察記

CAFE BASIL、ブラフベーカリー、BAKE ROOM、ベルベ、ミスタードーナツで色々買ってきて食べたものたち

持ち帰り、色々なお店で色んな甘いのたち。

「CAFE BASIL」のキャロットケーキ

カテゴリー:飲喰雑記

『気狂いピエロ』



ほんとは『勝手にしやがれ』も観たかったのだけれど
時間が待ちあわなくて『気狂いピエロ』だけに再会。
多くの名作の翻訳を担当した寺尾次郎さんの新訳で蘇ったのもあるのか
あるいは久しぶりに観たせいもあるのか新鮮さが増していた気がした。

Cinemaの映画館で観た映画に 『気狂いピエロ』を 更新しました。

カテゴリー:更新記録

Author.ガオ
cmaukie home
 【好き】
 映画 演劇 SYCYCD 
 サッカー 音楽 写真 散歩 本
 バニラアイス シュウマイ
 レモンケーキ 春巻 豆大福
 五目焼きそば タマゴサンド
 熱燗 電気ブラン ジンジャエール
 夕陽 冬の海 路地 ガリガリくん
 ニャンコの寝息 ワンコの笑顔
 鳥が斜めに飛ぶ姿
 カトルカールが焼きあがる香り

★飲喰雑記2012.4.9まではコチラ

 

私立探偵 濱マイクシリーズ BOX
映画三部作。
1作目「我が人生最悪の時」
モノクロ。哀しき友情。
日活映画の香り。
この玩具は閉まっておきなよって
ヤンのお腹をポンと叩くマイクの手が
人柄を表していて好きだなぁ。

2作目「遥かな時代の階段を」
ちょっと「エデンの東」のような
マイクの世界。

3作目「罠」
マイクとミッキー。
明と暗。太陽と月。これまた哀し。
不器用なマイクが恋する姿も良し。

「私立探偵 濱マイク」テレビドラマ版
テレビドラマ版濱マイク。
全話フィルム撮りで全話違う監督だから
キャラは一貫しているものの
各回の個性が強くある。
ドラマというより短編映画のよう。
毎回流れるオープニングの
「くちばしにチェリー」
(EGO-WRAPPIN')や、
YOUさんの予告などかつての
日テレドラマの傷天や探偵物語などを
彷彿させ毎週楽しみでした。

第1話「31→1の寓話」
緒方明監督作。
ちょっとマイクの服が
気合い入りすぎていて違和感(笑)
なかなか凝った話で面白い。
マニュアル通りに生きる哀しさ。
戦っている香川さん切ない。 野毛に
金ちゃんのお墓探しに行こう(謎笑)

第2話「歌姫」
前田良輔監督作。
横浜下町色全開で
このドラマの回のロケ嬉し。
磯村屋とかに焼きソバ
食べに行っちゃったもん(笑)
あの狭い路地も探しちゃった。

第3話「どこまでも遠くへ」
萩生田宏治監督作。
自分が生きている意味。
「ちゃんともっているよ」と
ハートをポンっとたたくマイクが優しい。
あきらかにメリーさんだよねという役柄で
岸田今日子さんが黄金町駅近の橋で
登場してくれるのが嬉しかった。

第4話「サクラサクヒ」
行定勲監督作。
この回が一番映画の濱マイクを
彷彿させる。話の軸になるのは
丈治とメイホアなんだけど
坂道の階段みたいなとこで
寝ころんで待っているマイクとか
横浜港の税関で情報を聞くとことか
二人組の刑事とのやりとりとか
あぁ、これがマイクだ~って感じです。
行定監督は映画版の時に助監督でした。
マイクとは縁が深いです。

第5話「花」
須永秀明監督作。
偽物マイクが出てきたり大阪に行ったり
マイクが黄金劇場でバイトしたり(笑)
ゴタゴタしている中でリストラ問題
独りぼっちの子供・・(泣)
子供の時の思い出がないから
子供にどう接していいのか
わからないというマイクに共感。
そういえば星野君・・・・いた?(謎)

第6話「名前のない森」
青山真治監督作。
ちょっと異色なマイクの世界感
いい意味でぶっ壊してくれていて
斬新で面白い。そうして、
「濱マイク」が「濱マイク」で
いたくなくなるというのは、実は
映画版の頃から伏線として
静かにあると思います。

第7話「私生活」
岩松了監督作。
岩松さんって器用な方なんだなぁ。
役者さんとしても劇作家としても
監督としてもなんでもこなしてしまう。
この回は野毛のパチンコ交換所で
マイクに情報をくれる謎の女サキが中心。
でも相変わらず謎の女です(笑)
赤いワンピースが華やかな
「誰も得はしないわ」というラストが好き。

第8話「時よとまれ、君は美しい」
石井聰亙監督作。
古風だけれど名作。
石井ワールドのロックな世界観。
自白剤の伏線。
意識が朦朧としている中での
声にならないくらいの
マイクの告白。 美しくて
哀しいラストに思わず涙・・。

第9話
「ミスター・ニッポン21世紀の男」
中島哲也監督作。
ぶっ飛んでます。アホです(笑)
中島ワールド全開です。
マイクとタダシの友情にもホロリ。
鑑別所で「立てよ、タダシ」と
言った時のマイクと同じように
都橋商店街でのラストでも
「立てよ、タダシ」といったマイク。
どんなに時が流れていても
ハートは一筋。 どこまでも
友達を見捨てないのだ。

第10話「1分間700円」
竹内スグル監督作。
クールです。この回のマイクは
ファッションのせいかな、どこか
『トゥルーロマンス』の時の
スレーター演じるクラレンスみたいで
やんちゃでカッコイイ雰囲気なのよねぇ。
しかし、ほんとに殺し屋の浅野さんが
ハマりすぎです。赦される意味を迷い
命を粗末にする独りの人間を
なんとかしてすくいたいと思う
命が消えそうな人間とのやりとりは
切ない感じです。ラストもクール。

第11話「女と男、男と女」
アレックス・コックス監督作。
マカロニウエスタンですよ、横浜で(笑)
おまけにミルクのエピソードまで。
色々盛り沢山なのに最後には
カラスでまとめちゃう
アレックス・コックス監督ステキです。
ってか、もう航海していない船で
どこへ行く?田口トモロヲさん(笑)

第12話 「ビターズエンド」
利重剛監督作。
最終回らしい最終回。
レギュラーメンバーが全員で
横浜鑑別所の歌を合唱する場面が
なんだか、すごく好きだった。
Bを演じたSIONさんは最高だった。
マイクを演じた永瀬さんの
どんな時も本気の思いが
ドカンと伝わってくる
迫真の演技に胸打たれる。
ラストに流れる「通報されても」
マイクのモノローグ。涙、涙。
利重監督の世界は温度があるね。




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