121234567891011121314151617181920212223242526272829303102

date :2013年01月

或る日



カテゴリー:日々の想いや出来事+空への手紙

テーマ:写真日記
ジャンル:日記

『桃さんのしあわせ』

チラシと半券

★この映画のあらすじやスタッフ、出演者など公式サイトはコチラ

この映画は製作者である香港映画のプロデューサーの
ロジャー・リー氏の実体験を元にした作品です。
家政婦として60年働き続けていた桃(タオ)さん。
彼女がご飯の仕入れに市場に行くと八百屋のお兄さんたちが
「来たぞ」と言って冷蔵庫の温度を少し下げる。
そんなことは知らずに、お店にいたニャンコに話しかけながら
冷蔵庫に入り野菜を丹念に選び、外ではクスクス笑われている。
そのちょっとした場面で彼女の真面目な性格がキッチリわかる。
そして、黙々と食事を丁寧に作り(美味しそう!)、
運ばれたものを何も言わず食べるロジャー。桃さんはキッチンで立ち食い。
家政婦だからなのか、同じテーブルで決して食べない感じ。
もうひとり(1匹)の家族の猫のカカさんに話しかけながら
彼是仕事をこなす桃さんの雰囲気がなんだかいい感じで、
気がつくとふわっと目の前に、本当にすぐそこに
桃さんがいるようななんともいえない温度がありました。

そんなある日、ロジャーが映画の商談というのか
飲茶会?(笑)なのかわからないけれど帰ってくると
桃さんは脳卒中で倒れてしまっていました。
その後退院はしたけれど麻痺が残り働けないから
家政婦を辞めて老人ホームに行くと自分で決意する桃さん。
そして、ロジャーは桃さんが居なくなってから初めて気がつく。
生まれてからずっと身の回りの何もかものことを
桃さんにやってもらっていたということを。
彼が洗濯機の使い方も知らず、説明書を誰もいない
シーンと静まりかえった部屋で読み続けている場面が印象的だった。

この桃さんとロジャーの二人の関係がすごく素敵だった。
たぶん、他人だからこその良い意味での遠慮と配慮。
桃さんはロジャーに甘えないし、
ロジャーも桃さんに節度をもった感じの優しさ。
仕事の合間をぬって桃さんに逢いに来るロジャー。
桃さんが逢いたくなったら猫のカカも連れてきてくれる。
或る日、桃さんがお化粧しておめかししている。
行く先はロジャーの映画のプレミア上映会場。
その帰り道、二人が手をつなぎ、夜道を歩き
かわいくて優しいジョークを言いながら歩く
背中を眺めていたら涙がほろってこぼれてきた。
桃さんとロジャーの温かい言葉が夜の道を温めていくみたいだった。

そんな彼女がいる老人ホームには年齢に関係なく
様々な事情の人たちがいる。
若いけれど透析をするためにそこにいる人もいた。
お正月になり、家族のところで過す人たちもいる中で
桃さんはホームに残っていた。ホームの主任も残っている。
職員たちにはお正月の休暇をあげて残っていた主任。
彼女に桃さんが聞く。「家族は?」と。
でも、彼女はそれに答えることはなく静かにテレビを眺めている。
その寡黙な時間に深い何かを感じて切なくなった。
この人も何かを抱えて生きている人なんだと伝わってくる。
と同時に、この映画の優しさを感じた。
それはいつも桃さんにお金を借りに来ては女遊びに使う
老人ホーム仲間のしょうもないキンさんに対しても
ちゃんと温かいものを残してくれていたから。

幸せは人それぞれ違うけれど、
ひとつの幸せな人生をそっと覗いてきた気分。
桃さんは最後まで気どらず控えめだった。
それはこの映画そのものだった。
桃さん、ロジャー、ロジャーの友人、ロジャーのお母さん
猫のカカさん、老人ホームの仲間たちや主任
なんだろう、この優しさ、なんだろう、この控えめな感じ。
優しくてほんのり切ない眼差しが淡々と漂う
淡くて美しい素敵な映画でした。

追伸・・ロジャー演じるアンディ兄さんと
本物のサモハン兄貴と本物のツイ・ハークさんが
映画の商談のような会議のようなことをしている場面の部屋で
デスクの上にあった写真立ての中の写真って、ド兄さん?(謎)
とにかく香港映画が好きだったらウレシイ人たちが
ちょこちょこ登場してくれた感じです。チャッピーもいたし
アンソニー・ウォンさんも出てくるし。
あと、結構気に入っている場面で桃さんがトイレに行く時
クサイからなのかテッシュを鼻に突っ込むところ。
なんか、そういうところが現実味があってね。
それと、芸能人みたいな子が老人ホームに歌いに来るんだけど
カメラの前だけ良い顔して、あとはブスっとしていて
カメラが回っている時は笑顔で配ったお菓子を
帰る時にはカメラを止めてそのお菓子をとりあげて
持って帰っちゃうとことか、あぁ、すごい現実的って思いました(謎笑)
そんな細かい人物描写が愉しかったし
演出もサラっとしているのが洒落ていました。

この映画の・・

満足度:76%
おかわり度:桃さんの作る料理が美味しそうだった。 
      生姜が足りない奥さんのスープも飲んでみたい(笑)
      そして、アンディ兄さんがすごく素敵だった。
      もう鼻血がなくてもいけるよ!(笑)
      ニャンコのカカさんもかわいかったよー。
      もう一度、桃さんに逢いたい。もう1回くらい観たいな。

カテゴリー:くいしんぼうシネマ

テーマ:映画館で観た映画
ジャンル:映画

18年前

或る日

カテゴリー:日々の想いや出来事+空への手紙

テーマ:ひとりごとのようなもの
ジャンル:日記

さようなら、大島渚監督。



大島渚監督の訃報に接してツイッタ
もうひとつのブログに記した時は言葉があまり
出ててこない感じの気持ちのままだったけれど
少し時間がたって、気持ちが落ち着いてきて
ふと想い出したのは何年か前にCSの
日本映画チャンネルか何かで『絞死刑』を観た時に、
ものすごい映画だと興奮してアンモネコとかを
とんでもない数をつけていたのを思い出しました。
だけど映像を思い出せないんです。なぜだろう。
あんなに面白かったと思った映画なのに・・
それなのに、やっぱり大島渚監督というと真っ先に映像が浮かんで
音楽とセリフ、演者たちの表情や空気感を鮮明に想い出すのが
『戦場のメリークリスマス』と『御法度』なんです。
逆に言えばどうして『絞死刑』は映像が記憶から消えてしまったのか・・
その答えを知りたいから、もう一度『絞死刑』に再会してみたくなりました。
もしかしたら今観たら、以前の時と感想が違っているかもしれないけれど。
こんな風に何時間も想ってしまうのは大島渚監督だからかもしれません。

いつか、きっとまた新作を観ることが出来るのではと
心のどこかで想っていました。寂しくなります。。

どうか安らかに。。

合掌。

カテゴリー:くいしんぼうシネマ

テーマ:ひとりごとのようなもの
ジャンル:日記

三軒茶屋「RAIN ON THE ROOF」豆たっぷりカレー、珈琲、カフェラテ、焼き林檎のタルト

RAIN ON THE ROOF


カテゴリー:飲喰雑記

テーマ:こんな店に行ってきました
ジャンル:グルメ

Author.ガオ
cmaukie home
 【好き】
 映画 演劇 SYCYCD 
 サッカー 音楽 写真 散歩 本
 バニラアイス シュウマイ
 レモンケーキ 春巻 豆大福
 五目焼きそば タマゴサンド
 熱燗 電気ブラン ジンジャエール
 夕陽 冬の海 路地 ガリガリくん
 ニャンコの寝息 ワンコの笑顔
 鳥が斜めに飛ぶ姿
 カトルカールが焼きあがる香り

★飲喰雑記2012.4.9まではコチラ

 

私立探偵 濱マイクシリーズ BOX
映画三部作。
1作目「我が人生最悪の時」
モノクロ。哀しき友情。
日活映画の香り。
この玩具は閉まっておきなよって
ヤンのお腹をポンと叩くマイクの手が
人柄を表していて好きだなぁ。

2作目「遥かな時代の階段を」
ちょっと「エデンの東」のような
マイクの世界。

3作目「罠」
マイクとミッキー。
明と暗。太陽と月。これまた哀し。
不器用なマイクが恋する姿も良し。

「私立探偵 濱マイク」テレビドラマ版
テレビドラマ版濱マイク。
全話フィルム撮りで全話違う監督だから
キャラは一貫しているものの
各回の個性が強くある。
ドラマというより短編映画のよう。
毎回流れるオープニングの
「くちばしにチェリー」
(EGO-WRAPPIN')や、
YOUさんの予告などかつての
日テレドラマの傷天や探偵物語などを
彷彿させ毎週楽しみでした。

第1話「31→1の寓話」
緒方明監督作。
ちょっとマイクの服が
気合い入りすぎていて違和感(笑)
なかなか凝った話で面白い。
マニュアル通りに生きる哀しさ。
戦っている香川さん切ない。 野毛に
金ちゃんのお墓探しに行こう(謎笑)

第2話「歌姫」
前田良輔監督作。
横浜下町色全開で
このドラマの回のロケ嬉し。
磯村屋とかに焼きソバ
食べに行っちゃったもん(笑)
あの狭い路地も探しちゃった。

第3話「どこまでも遠くへ」
萩生田宏治監督作。
自分が生きている意味。
「ちゃんともっているよ」と
ハートをポンっとたたくマイクが優しい。
あきらかにメリーさんだよねという役柄で
岸田今日子さんが黄金町駅近の橋で
登場してくれるのが嬉しかった。

第4話「サクラサクヒ」
行定勲監督作。
この回が一番映画の濱マイクを
彷彿させる。話の軸になるのは
丈治とメイホアなんだけど
坂道の階段みたいなとこで
寝ころんで待っているマイクとか
横浜港の税関で情報を聞くとことか
二人組の刑事とのやりとりとか
あぁ、これがマイクだ~って感じです。
行定監督は映画版の時に助監督でした。
マイクとは縁が深いです。

第5話「花」
須永秀明監督作。
偽物マイクが出てきたり大阪に行ったり
マイクが黄金劇場でバイトしたり(笑)
ゴタゴタしている中でリストラ問題
独りぼっちの子供・・(泣)
子供の時の思い出がないから
子供にどう接していいのか
わからないというマイクに共感。
そういえば星野君・・・・いた?(謎)

第6話「名前のない森」
青山真治監督作。
ちょっと異色なマイクの世界感
いい意味でぶっ壊してくれていて
斬新で面白い。そうして、
「濱マイク」が「濱マイク」で
いたくなくなるというのは、実は
映画版の頃から伏線として
静かにあると思います。

第7話「私生活」
岩松了監督作。
岩松さんって器用な方なんだなぁ。
役者さんとしても劇作家としても
監督としてもなんでもこなしてしまう。
この回は野毛のパチンコ交換所で
マイクに情報をくれる謎の女サキが中心。
でも相変わらず謎の女です(笑)
赤いワンピースが華やかな
「誰も得はしないわ」というラストが好き。

第8話「時よとまれ、君は美しい」
石井聰亙監督作。
古風だけれど名作。
石井ワールドのロックな世界観。
自白剤の伏線。
意識が朦朧としている中での
声にならないくらいの
マイクの告白。 美しくて
哀しいラストに思わず涙・・。

第9話
「ミスター・ニッポン21世紀の男」
中島哲也監督作。
ぶっ飛んでます。アホです(笑)
中島ワールド全開です。
マイクとタダシの友情にもホロリ。
鑑別所で「立てよ、タダシ」と
言った時のマイクと同じように
都橋商店街でのラストでも
「立てよ、タダシ」といったマイク。
どんなに時が流れていても
ハートは一筋。 どこまでも
友達を見捨てないのだ。

第10話「1分間700円」
竹内スグル監督作。
クールです。この回のマイクは
ファッションのせいかな、どこか
『トゥルーロマンス』の時の
スレーター演じるクラレンスみたいで
やんちゃでカッコイイ雰囲気なのよねぇ。
しかし、ほんとに殺し屋の浅野さんが
ハマりすぎです。赦される意味を迷い
命を粗末にする独りの人間を
なんとかしてすくいたいと思う
命が消えそうな人間とのやりとりは
切ない感じです。ラストもクール。

第11話「女と男、男と女」
アレックス・コックス監督作。
マカロニウエスタンですよ、横浜で(笑)
おまけにミルクのエピソードまで。
色々盛り沢山なのに最後には
カラスでまとめちゃう
アレックス・コックス監督ステキです。
ってか、もう航海していない船で
どこへ行く?田口トモロヲさん(笑)

第12話 「ビターズエンド」
利重剛監督作。
最終回らしい最終回。
レギュラーメンバーが全員で
横浜鑑別所の歌を合唱する場面が
なんだか、すごく好きだった。
Bを演じたSIONさんは最高だった。
マイクを演じた永瀬さんの
どんな時も本気の思いが
ドカンと伝わってくる
迫真の演技に胸打たれる。
ラストに流れる「通報されても」
マイクのモノローグ。涙、涙。
利重監督の世界は温度があるね。




いつでも里親募集中
東北地方太平洋沖地震の支援に際してご注意ください 1
Google Crisis Response