1012345678910111213141516171819202122232425262728293012

date :2012年11月

『イラン式料理本』

パンフレットと半券

★この映画のあらすじ、スタッフ、出演者などはコチラ 

この映画は監督の母親、妻、母親の友人、義理の母親、
妹さん、伯母さん6人が其々のキッチンで料理を作る所から
ほぼ固定カメラで撮影している。と同時に料理から引退した
9歳という信じられない年齢で結婚したという監督の友人の
母親からのインタビューなども交えてのドキュメント映画です。

最初は穏やかに始まる、料理を作り始める。
そのうち、彼女たちの様々な想いが語られる。
昔ながらの作り方にこだわりをもち手間暇かけて作る人、
炊飯器や缶詰なども利用しながら食事の用意をする人、
作り方や思考はそれぞれ違うけれど、同じなのは
どんなに料理が苦手でも家事が嫌いでも
女性ということだけで、キッチンに放り込まれる状況。
いつ帰ってくるかわからない人にも、
気まぐれでいきなり何人もおしかけて来られても、
相手が1人でも、大勢でも、用意しなければいけない。
そして、料理を食べる人は作る人の苦労を知らずに
あっという間に食い散らかし味に対して平気で文句を言う。
片付けるのさえ手伝わない。

男たちは言う。
「あなたの仕事と奥さんの台所仕事はどっちが大変?」
「自分の仕事」
「彼女がこの料理を作るのにどれくらいかかったと思う?」
「さあね、1時間くらい?」

買い物から下ごしらえ、その間に子供たちの面倒
掃除、洗濯などをこなしながら料理をする彼女たち。
ひとつの料理にどれくらいかかるのか彼らは知らないらしい。
というより、興味がないのだろう。
台所仕事をしている女性の中には足の具合の悪い人もいた。
それなのに当り前のように毎日キッチンに長時間立ち続ける。

家事は土日もない。決まった休み時間もない。
常に誰かのための時間で動かされ
自分のための時間がない過酷な労働。
それなのにいつだって見下されてしまう。労いの言葉さえない。

映画を観ていたら怒りを越えてなんだか空しくなってきた。
イランの話だけれど、日本でも似たようなもんだ。
日本の場合は同じ女性も家事をしている女性を見下す人も多いと思う。
家事も労働なんだよ。しかも24時間労働。おまけに金も出ない。

監督の妻が言った言葉が印象的。
「男は政治を語り、女はその首を1人ずつ斬り落とす夢を見るの」

さて、エンドロールの後に、皮肉な結末が待ってます。
そりゃそうだ、特に妹さん、あんな旦那最低だよね。
でも、その後、どうしているのかな。幸せになってほしい。
イヤな想いたくさんした分、幸せになってほしいです。

それにしても、料理好きの義母さんが作っていた
イラン風のミートボール、クフテがめっちゃ美味しそうだった!
パンフレットにレシピが載っていたので今度作ってみたい。
しかし、彼女はパワーがあった。苦労もなにもかもを呑みこんで
あんな風にたくましく生きていけたら、ある意味勝ちなのかな。
でも、そこまで行くには辛すぎる日々だよね。

この映画の・・・

満足度:64%
食べ残し度:それにしても、あの爺さん、てめぇの顔観ろと
      みんなに言われてたけど、ホントにそうよ。
      てめぇの老け具合たなにあげて自分の妻を見下すなんて最低。
おかわり度:もう一度観たら怒りまくりそうなので、この辺でやめとく(苦笑)

カテゴリー:くいしんぼうシネマ

テーマ:映画館で観た映画
ジャンル:映画

『乱歩地獄』

『乱歩地獄』


★この映画のあらすじ、出演者などはコチラ

四話のオムニバスです。監督もそれぞれ違います。
すべてに浅野忠信さんが登場します。
松田龍平さんは三話めの「芋虫」です。

「火星の運河」
監督:竹内スグル
なんかいきなりコレかよって感じの一話目(笑)
音声がしばらくないので戸惑うのと
でも何か不思議な感じが徐々にハマってくる感じです。
正直、わからない。でも、嫌いじゃない。
わからないのに、なんで嫌いじゃないのか
全然説明できないんだけれど。


「鏡地獄」
監督:実相寺昭雄
事件を調べる探偵の明智小五郎(浅野忠信)が
連続変死事件を調べるのですが容疑者が
鏡作りに取憑かれた美青年・齋透(成宮寛貴)なのですね。
SMっぽい感じも出てくるのだけれどそんなにグロくないというか
色気がちと足りない。でも実相寺監督らしい映像は楽しい。


「芋虫」
監督:佐藤寿保
あぁそうか「キャタピラー」なのですね。
でもこれ、すごいインパクト。
佐藤監督の個性的な表現が面白いです。
場所も古びたな和室じゃなくて
コンクリートな感じと不思議な外の風景。
こういう表現もあったのかというインパクト。
手足のない須永中尉(大森南朋)と妻の時子(岡元夕紀子)を
屋根裏から覗いているのが時子の叔父の書生だった青年(松田龍平)
彼は自分が美しい思ったものを集めている男。
とにかく時子の夫への性的虐待がすごい描写なんですが
その二人を芋虫のようにして乳母車にのせて振り返った時の
龍平さんのゾクゾクとさせるオーラはすごいのでした。
大森さんも巧いよね。妻役の岡元さんも巧い。

「蟲」
監督:カネコアツシ
「芋虫」があまりにもインパクトがあったので
その後に観るとホッとします(笑)
でも、これもかなり個性的です。
というか内容は変態だよ、好きだった女優(緒川たまき)を
殺した男(浅野忠信)が彼女をそのまま保存したくて
ホルマリン漬けにする話だもん。
でも、なんか色合いとか明るくて
お洒落なんだよね。そうとうグロイのに。好きかも。

江戸川乱歩っていいなって思うのは
映像表現する時に自由な心でいられる意欲を
挑発してくれるような内容なのがいいですよね。
どう表現しても自由だよ、君ならどう料理する?って
ためされているような感じ。そういう意味では、
この映画はそれぞれの監督の個性があって洒落ていました。

この映画の・・・

食べ残し度:一話目がやっぱり、わからん(笑)

カテゴリー:くいしんぼうシネマ

テーマ:映画感想
ジャンル:映画

『ギリギリの女たち』

チラシと半券
★この映画のあらすじ、キャスト、スタッフなど作品情報はコチラ

小林監督×渡辺さんというと『愛の予感』を思い出します。
あの映画は冒頭とラスト以外はセリフはいっさいなかったという
ある意味とても挑戦的で、でも純粋で、印象に残っているんですよね。
『ギリギリの女たち』もそういう意味では挑戦的なのでしょうか・・
この映画は冒頭35分の長回し、全編わずか28カット。
でも長回しって、その映画の臨場感や感情の起伏や
空気感を感じた時にすごくいいなって思うんだけれど
この映画に関してはつかみはOKって感じにはなってなくて
ものすごくこの映画に頑張るくらい強い興味がないと
映画館を出て行ってしまう人もいるんではないかと
心配してしまったくらいな長回しだった。
でも、日本ってとんでもなく映画代が高いんだもの。
どんなに映画が好きでもサービスデーの1000円で
ようやく観ることが出来るお財布状態の場合、
その1000円だってもったいないので基本的には皆
出て行かないで頑張って観ると思うけどさ(苦笑)
でも、アタシは観たかった、この映画が。だから頑張ったよ。

最初は映画というより、舞台のお芝居を観ている感じの違和感が
これは精神的にも肉体的にもギリギリの状態で
爆発しそうという感じの意図的なことだったのかもと感じた時
それまでの違和感がどこかに消えていく。
震災、テロ、別れ、それこそギリギリの状態が続く中、
心の傷を刺にしたまま傷痕が残る場所で再会した三姉妹が
最後には笑っていた。お金もないし、何もないけど
でも、お握り食べて笑っていた。たとえすべてをなくしても
それでも案外人は生きていけるもんだよ・・というね、
だって、人間はもともと何も持たずに生まれてきたんだものね。

この映画の・・・

満足度:52%
食べ残し度:思ったけどガスもとおってないはずの家で
      カレーとかご飯とかどうやって火をいれたのかな
      お水は近所の人からもらってくるという場面があったけれど
      食べ終わったお皿とかもどこで洗ったんだろうとか。
      案外そういう細かいとこが気になってしまった(苦笑)
おかわり度:時期が少したったら、もう一度この映画と再会してみたい。
      ちょっと疲れていたのもあるけれど、中盤までノレなかったのが
      せっかく出逢った映画なのに、もったいなかったかもしれないと思っているので。

カテゴリー:くいしんぼうシネマ

テーマ:映画館で観た映画
ジャンル:映画

『黄金を抱いて翔べ』

チラシと半券

★この映画の詳細情報のある公式サイトはコチラ

原作は読んでいないのですが、カッコイイ男たちの
集団強盗ものということだと思いこんで勝手に期待して観に行きました。
そういうのは女子は案外好きなのです。というかアタシは好きなのですよ。
案外こういう女を添え物にしちゃってくれている映画なんかを
大好きなアタシみたいな女も多いんですよ、はい。
だって、ほら、すっきりとさっぱりと何にも邪魔されなく
男だけを観察できるんですから、そりゃウレシイですよ、はい(笑)

それでまぁ、ほんとに浅野さんが演じたリーダーは
最初から最後までハイテンションで面白かったです。
何があっても独りで盛り上がっていて強引で、ほんとにジャイアン(笑)
奥さんと子供が死んだ時も、その場はショックはうけるものの
かえってさっぱりしていいなって言い放つ逞しさ、最高です。

浅野さんとは対照的な妻夫木さん演じる幸田はどことなく情が深い人なのかな?
いつも手首を切って自殺というかもしかしたら手首を切ることで
逆に生きているということを実感しているかもしれない感じの
リーダーの弟でもある春樹という青年に対しても優しいし
チャンミンさん演じる孤独な北朝鮮の爆弾工作員対してなんかは
いつもどんな時も支えている感じで最後なんか彼が食べたがっていた
サバ寿司まで危険な状況の中、買って行って食べさせてあげたり。
ただ西田敏行さんとのあそこね、終盤のね、あそこがちょっとね・・
白けるのね、聖書を開いて写真を静かに映すだけでわかるのに
それだけでいいのに、観客を信用しなさすぎというか・・・
あの泣き顔とセリフで白けた。というか単純にアタシがあまり
そういう情みたいなものに共感できない体質ってだけのもあるかもですが。

でも大阪のつっこみ気質のおばさまたちがさりげなく楽しかった。
何かにつけて、いちいち反応するというあの感じ
いかにも大阪って感じが伝わってきて面白かったです。
爆破場面もリアル感があって良かったけど
香港映画に観慣れていると、全然物足りないよなぁ・・と、
命がけで演じていらっしゃる役者さんたちに
酷いことを平気で言う怖い観客でゴメンナサイです(笑)

この映画の・・・

満足度:52%
食べ残し度:強盗する、デカイことをやるというドキドキ感がちょっと足りなかった。

カテゴリー:くいしんぼうシネマ

テーマ:映画館で観た映画
ジャンル:映画

『地球で最後のふたり』と浅野忠信さんのトーク

先日の金曜日、『地球で最後のふたり』上映と
浅野忠信さんトークショーがついてる
「横浜・浅野フェスティバル」に行ってきました。
J&Bのロビーには浅野さんシュールな絵も飾ってくれてありました

J&Bは舞台挨拶やトークショーも多いし近所なので助かるのですが、最近は名画座をまったく運用していない感じで寂しいです。二番館系、ミニシアター系って感じでせうか。そろそろ二本立て復活してほしいです


浅野さんのトークショーは映画上映後でしたが、
トークショーの感想を先にメモします。
その後、映画の感想メモにします。


映画の上映後に登場してくれた浅野さんは素敵なスーツ姿でした。
横浜は浅野さんの地元なので友達や知り合いも多いし、
改まるのも変な気分という感じで和やかな感じでトークをスタートしてくれました。
で、司会進行の方とは別に浅野さんのフェスティバルを企画してくれたという
元ニート?で、浅野さんと個人的にも仲の良い女性の方が
中心になって進行してくれたので、司会の方いらなかったんじゃん?と
うっかり思ったのはアタシだけでせうか?(汗)

で、新作の『黄金を抱いて翔べ』で彼方此方で
イベントが開催されることになった時、
真っ先に横浜が喰いついてくれるのかと思ったら
どこも声をかけてくれなくてガッカリしたそうです(笑)
そんな中で開催された横浜・浅野フェスティバルだったそうです。
アタシもこれに気がついたのは10月後半だった気がして。
で、急いでチケット買いにいったら、まだ20番台でホッとしたという感じです。

そして、ネットに公開されている短編動画の話をしてくれました。
それは某海外映画の続編で海外に撮影に行っていた時に、
続編にはあまり出番がなくて、ものすごく待ち時間が長くて
その暇つぶしに撮ったそうなんです。俳優なのでブログとかに
日々のことを書いたところでつまらないし、何か映像を撮って
表現したものをと思って動画をアップしてくれたそうです(動画はコチラ
何より浅野さんが自分で撮って自分で出演していて
それをYouTubeで無料で観られるなんて感動。
そして浅野さんは・・
龍平にも出ろと言っているんです、松田龍平ね
って、言ってくれて、いきなりなんだか、ウレシカッタよ!
いや、だって、今、龍平さんモードなアタシにとっては
あまりにもタイムリーなご発言だったので、個人的にはつかみはOK状態でした(笑)
龍平さんと浅野さんは映画では『御法度』『乱歩地獄』『剣岳 点の記』
他にもCMや雑誌の対談などで一緒のことも多いし、素敵な二人だよー。
ぜひ、実現してほしいな。浅野さん監督出演&龍平さん出演という
豪華すぎる短編YouTube動画とか、めっちゃカッコイイはずだもの。

後は海外映画のロケの食事のこと、新作『黄金を抱いて翔べ』の
爆発の場面はスタントなしで迫力で妻夫木さんの葬式を考えたとか(汗笑)
この映画はチャンミンさんという方の人気が凄くて、
ほとんど彼目当てで観に行く方が多く浅野さんのツイッタにも
彼のことばかりコメントよこすので、困惑気味とか(笑)
浅野さんの役柄は台本読んだ時、かなりぶっとんでいた役なので
これは外国の映画に出てくる黒人系のカッコイイ髪型にしようと思って
知人に頼んだら、なぜか今どき誰もしないようなレトロな角刈りになってしまったとか(笑)
そんなようなことを等身大な感じで聞かせてくれて素敵な時間でした。
とにかく映画を観て下さいということです。映画で食べて行きたいので
バラエティとか出るのは勘弁なので、みたいなこと言ってました。
確かにバラエティに出ている浅野さんとか想像できない(笑)
日本には今、生粋の映画俳優ってものすごく少ないと思うんですよね。
みんな気軽にテレビドラマに出ちゃうし。
今、映画俳優はと聞かれると即座に出てくる名前は
浅野忠信さん、永瀬正敏さん、松田龍平さんの3人くらいだもの。
浅野さんは横浜の星だもん、これからも映画で見つめたい俳優さんのひとりです。
そして、来年も横浜・浅野フェスティバルを
開催してくれると約束してくれました。もちろん、行きますよ!

トークショーが終わってチケットについている整理番号が
抽選で10名に『黄金を抱いて翔べ』の映画鑑賞券、
5名に浅野さんのサイン入りポストカードが当たるというのがあって
なんと、ラッキーなことに映画鑑賞券が当っちゃった!ウレシイ!!
映画鑑賞券当たった♪
近いうちに観に行きます!爆発と角刈りをチェックですね(笑)




『地球で最後のふたり』
cinema.jpg
©Ruang rak noi nid mahasan

★この映画のあらすじ、スタッフ、出演者など作品情報は
コチラ

この映画を観るのは二度目です。
たぶん、浅野さんのトークショーがついてなければ再会しなかった映画です。
観た時期や体調もあるので、感想も変化することもあるかもしれないけど
とりあえずペンエーグ・ラッタナルアーン監督の映画はこれしか観てません。
どうして、その時は観たのかというと撮影カメラマンが
大好きなクリストファー・ドイルさんだったことと主演が浅野さんということ、
この二つだけでもこの映画に出逢いたいと思わせるものがありました。

・・で、この映画に再会してみた感想は・・・

最初に観た時の印象とほとんど変化しませんでした。
以前も記したと思うけどこの映画の雰囲気は嫌いじゃないんです。
静かに沈んでいく感じとか、浅野さん演じるケンジの
潔癖症で神経質で繊細な感じとか、それが包み込まれている
透明感みたいなものとかもいい感じなのだけれども
でも、なんだか、ノレなかったの。なんでだかわかんないけど。
自殺願望の強いケンジが飛び降りようとした場所でおきた
事故がきっかけで出逢うノイという女性との関係も
孤独な二人というのがアタシの心に触れなかったの。
淡々とした映像が続く中での三池監督登場は空気感が唐突すぎるし。
だけど、これが好きな人の気持ちもわかるような気もしている。
たぶん、全然違うタイプの映画だけれど
アタシにとっての『ゼラチンシルバーLOVE』みたいなものかも。
あの映画も賛否まっふたつにわかれる感じで
好きな人はとことん好きだけどダメな人は全然ノレない映画なのだと思う。
そして、アタシは大好きなのだ、あの映画が。
そういう映画がある。
そして、そういう映画が存在することは素敵だと思う。
なぜなら、個人に語りかける映画だからだ。
大勢と握手する映画や、あるいはガツンと自分が
想像できない何かを強烈な強さで殴りつけてくる映画も素敵だけれど、
独り独りに静かに舞い降りて、其々がそっとつまみとり抱きしめるか
いらないよと、風に飛ばしてしまうかの映画も、素敵だと思うから。

この映画の・・・

満足度:36%
食べ残し度:主人公に感情移入が出来たら、きっと大好きな世界観だったろうな。
       でも、色んな意味で疲れたし、負けちゃった。
おかわり度:『殺し屋1』のポスターほしい(謎笑)

カテゴリー:くいしんぼうシネマ

テーマ:映画館で観た映画
ジャンル:映画

Author.ガオ
cmaukie home
 【好き】
 映画 演劇 SYCYCD 
 サッカー 音楽 写真 散歩 本
 バニラアイス シュウマイ
 レモンケーキ 春巻 豆大福
 五目焼きそば タマゴサンド
 熱燗 電気ブラン ジンジャエール
 夕陽 冬の海 路地 ガリガリくん
 ニャンコの寝息 ワンコの笑顔
 鳥が斜めに飛ぶ姿
 カトルカールが焼きあがる香り

★飲喰雑記2012.4.9まではコチラ

 

私立探偵 濱マイクシリーズ BOX
映画三部作。
1作目「我が人生最悪の時」
モノクロ。哀しき友情。
日活映画の香り。
この玩具は閉まっておきなよって
ヤンのお腹をポンと叩くマイクの手が
人柄を表していて好きだなぁ。

2作目「遥かな時代の階段を」
ちょっと「エデンの東」のような
マイクの世界。

3作目「罠」
マイクとミッキー。
明と暗。太陽と月。これまた哀し。
不器用なマイクが恋する姿も良し。

「私立探偵 濱マイク」テレビドラマ版
テレビドラマ版濱マイク。
全話フィルム撮りで全話違う監督だから
キャラは一貫しているものの
各回の個性が強くある。
ドラマというより短編映画のよう。
毎回流れるオープニングの
「くちばしにチェリー」
(EGO-WRAPPIN')や、
YOUさんの予告などかつての
日テレドラマの傷天や探偵物語などを
彷彿させ毎週楽しみでした。

第1話「31→1の寓話」
緒方明監督作。
ちょっとマイクの服が
気合い入りすぎていて違和感(笑)
なかなか凝った話で面白い。
マニュアル通りに生きる哀しさ。
戦っている香川さん切ない。 野毛に
金ちゃんのお墓探しに行こう(謎笑)

第2話「歌姫」
前田良輔監督作。
横浜下町色全開で
このドラマの回のロケ嬉し。
磯村屋とかに焼きソバ
食べに行っちゃったもん(笑)
あの狭い路地も探しちゃった。

第3話「どこまでも遠くへ」
萩生田宏治監督作。
自分が生きている意味。
「ちゃんともっているよ」と
ハートをポンっとたたくマイクが優しい。
あきらかにメリーさんだよねという役柄で
岸田今日子さんが黄金町駅近の橋で
登場してくれるのが嬉しかった。

第4話「サクラサクヒ」
行定勲監督作。
この回が一番映画の濱マイクを
彷彿させる。話の軸になるのは
丈治とメイホアなんだけど
坂道の階段みたいなとこで
寝ころんで待っているマイクとか
横浜港の税関で情報を聞くとことか
二人組の刑事とのやりとりとか
あぁ、これがマイクだ~って感じです。
行定監督は映画版の時に助監督でした。
マイクとは縁が深いです。

第5話「花」
須永秀明監督作。
偽物マイクが出てきたり大阪に行ったり
マイクが黄金劇場でバイトしたり(笑)
ゴタゴタしている中でリストラ問題
独りぼっちの子供・・(泣)
子供の時の思い出がないから
子供にどう接していいのか
わからないというマイクに共感。
そういえば星野君・・・・いた?(謎)

第6話「名前のない森」
青山真治監督作。
ちょっと異色なマイクの世界感
いい意味でぶっ壊してくれていて
斬新で面白い。そうして、
「濱マイク」が「濱マイク」で
いたくなくなるというのは、実は
映画版の頃から伏線として
静かにあると思います。

第7話「私生活」
岩松了監督作。
岩松さんって器用な方なんだなぁ。
役者さんとしても劇作家としても
監督としてもなんでもこなしてしまう。
この回は野毛のパチンコ交換所で
マイクに情報をくれる謎の女サキが中心。
でも相変わらず謎の女です(笑)
赤いワンピースが華やかな
「誰も得はしないわ」というラストが好き。

第8話「時よとまれ、君は美しい」
石井聰亙監督作。
古風だけれど名作。
石井ワールドのロックな世界観。
自白剤の伏線。
意識が朦朧としている中での
声にならないくらいの
マイクの告白。 美しくて
哀しいラストに思わず涙・・。

第9話
「ミスター・ニッポン21世紀の男」
中島哲也監督作。
ぶっ飛んでます。アホです(笑)
中島ワールド全開です。
マイクとタダシの友情にもホロリ。
鑑別所で「立てよ、タダシ」と
言った時のマイクと同じように
都橋商店街でのラストでも
「立てよ、タダシ」といったマイク。
どんなに時が流れていても
ハートは一筋。 どこまでも
友達を見捨てないのだ。

第10話「1分間700円」
竹内スグル監督作。
クールです。この回のマイクは
ファッションのせいかな、どこか
『トゥルーロマンス』の時の
スレーター演じるクラレンスみたいで
やんちゃでカッコイイ雰囲気なのよねぇ。
しかし、ほんとに殺し屋の浅野さんが
ハマりすぎです。赦される意味を迷い
命を粗末にする独りの人間を
なんとかしてすくいたいと思う
命が消えそうな人間とのやりとりは
切ない感じです。ラストもクール。

第11話「女と男、男と女」
アレックス・コックス監督作。
マカロニウエスタンですよ、横浜で(笑)
おまけにミルクのエピソードまで。
色々盛り沢山なのに最後には
カラスでまとめちゃう
アレックス・コックス監督ステキです。
ってか、もう航海していない船で
どこへ行く?田口トモロヲさん(笑)

第12話 「ビターズエンド」
利重剛監督作。
最終回らしい最終回。
レギュラーメンバーが全員で
横浜鑑別所の歌を合唱する場面が
なんだか、すごく好きだった。
Bを演じたSIONさんは最高だった。
マイクを演じた永瀬さんの
どんな時も本気の思いが
ドカンと伝わってくる
迫真の演技に胸打たれる。
ラストに流れる「通報されても」
マイクのモノローグ。涙、涙。
利重監督の世界は温度があるね。




いつでも里親募集中
東北地方太平洋沖地震の支援に際してご注意ください 1
Google Crisis Response